内向型人間に試してみてほしい、気分が晴れない時の意外な対処法

顔を隠す男の子_内向型人間 Mind

日常生活のなかで気分が晴れない時に、やろうと決めている対処法があります。今日はその話を。

私は色々自己分析をした結果、今では自分が典型的な内向型人間だと自覚しています。しんどいときや調子が出ないときは自分の殻にこもりがちになります。できる限り1人になりたいと思う傾向にあります。

できれば話したくない、そっとしておいてほしい、静かな空間にひっそりといたい、そんな風に思う内向型の人は多いと思います。

ただ、しばらく前に気づいたことがあります。

理由もわからず落ち込んだり、朝の低気圧にイライラしたり、PMS(月経前症候群)で、とにかく気分が晴れないとき、何も手につかないとき、内向型の自分があえて『人とのちょっとした接点』をもつことで、メンタルチャージができる、ということです。

「人との接点をもつ」とはいえ、いかんせん内向型の人間です。人と会う約束をしてカフェで話そうものなら、さらに疲れます。街に出てショッピングしたら人混みでさらに疲れます。時間もお金も浪費して、さらにはメンタルも消耗するという悪循環で、この二つ、私にとってまぁいいことはありません(普段なら話すのもショッピングも好きなのですけど)。

特に海外に住んでいたときは、ちょっとしたことで気分が沈んでいて(私がいたのは年中天気の悪いロンドン!)、この気分が沈んでいるときにどう対処するのか、がとても大きな課題でした。

そこで今日は内向型の自分が、気分が晴れないときにはこれが一番効果があると感じている対処法を紹介したいと思います。

前提条件:内向型人間の性質を知り、対処法を考える

気分が晴れない時の内向型人間の過ごし方

本題にいく前の前提として、気分が晴れない時にやるべきことの前に、まず「やるべきではないこと」を知ることがポイントになります。

私の場合、気分が晴れない時、沈んでいる時、(外向型の人間がやるような)アクティブなことはしないようにしたほうが結果的にはいいことがわかりました。

さきほど述べたように、気分が晴れないときに、人と会う約束をしてカフェで話すと、発言がネガティブ寄りになることがあります。私の場合、人と会う時には良いコンディションで会いたいという強い思いがあります。でも人によっては、落ち込んだとき、沈んでいるときにこそ人に会ってその人たちからエネルギーを分けてもらえるタイプの人もいます。

気分が晴れないときには、1人でいる。本を読んで、映画を観て、エネルギーチャージをする、それが内向型人間にとっては基本的に適した対処法だといえます。

で、長年、そういう風にして過ごす自分がなんだか陰気臭くて嫌だなと思っていました。できれば、もっとアクティブにどんどん外に出て人と交流したいという思いも気持ち的にはあるわけです。でも、そう思って頑張って実行すると、余計疲れて帰宅する羽目になる、という体験を何度もしてきました。なんで自分はこんな疲れやすいんだろう、人生損してる気がする、ってな感じで。

でも、、、自分の性質をきちんと知ることで、そういった悩みは解決しました。

自分の性質を知る、とは自分が内向型の人間か、外向型の人間かを知る、ということです。自分がどちら側の人間か、を知ったことで、自分が悩んでいたことが不毛だったことに気づきました。

で、ここが大事なところなのですが、外向型と内向型の違いがどこにあるかというと、外向型の人は外にベクトルを向けることで自身のエネルギーがチャージされるのに対し、内向型の人は、内にベクトルを向けることで自身のエネルギーがチャージされる、という性質の違いがあるということです。

なので、内向型の自分が、人と話したり、活発な街中に出ていってパワーをもらおうとすることは、気分が沈んでいるときには、逆効果になります。枯渇しているエネルギーをさらに消耗してしまうことになります。

外部環境からエネルギーをもらうことはできず、気分は沈んだまま変わらず、さらに、外部と接すればするほど無理をしてしまって、結果とても疲れるのです。

ただ、内向型の人も調子のいいとき、元気なときは、人と意欲的に会ったりアクティブなことをしていくよう意識したほうが学びも多いし、なんといっても外交活動に疲労感を感じずにすみます。要は、どこからエネルギーをチャージできるのか、を知ることがとても大事だということです。


内向型・外向型の違いを理解することは特に内向型の人にとっては大事です。私は人前で話すのも嫌いじゃないし、シャイでもないし、人と語り合うことがとても好きなのでずっと外向型の人間だと思っていましたが、下記の本を読んで実は自分は内向型だったことがわかりました。で、それに気づいてからは、本当に気がラクになりました。いわゆる外交的な人間的になろうと無理にしなくていいとわかったし、なにより内向型の強みを活かした方が自分に、そして周りの人にも実質的に良い影響を与えることができます。

私が読んだオススメ書籍
内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力
内向型を強みにする


内向型の人は、リラックスして本や映画と共に静かに過ごせば、だいたいは気分が晴れやかになっていきます。じゃあ、それでも良くならない時にどうすればいいのか? これが本日の本題です。

人ともそんなに接したくないけど、でも1人で部屋にいると鬱々とする、そんなときに何をしたらいいのか、私のオススメを紹介します〜

知らない人に気持ちよく挨拶し、絶妙な距離感で人と接することの効果

こんにちはのカラフルな看板

気持ちよく挨拶をすること、見知らぬ人に。

これはすれ違った見知らぬ人に、というわけではなくて、自分がサービスを受けた「知り合いではない人」に爽やかに挨拶をする、また、感謝の言葉を伝えるということです。

気分が晴れないときにこそ、心を開いて挨拶をします。「こんにちは」が難しければ、満面の笑みで「ありがとございまーす!」だけでも効果があります。

相手は、駐輪場の係のおじさん、コンビニのスタッフさん、カフェの店員さん、トレイの清掃員さんなどなど。あくまでも、エネルギッシュな繁華街ではなく、落ち着いた雰囲気のエリアをぶらぶらして、それぞれの場所で働いている人に出会ったときに声をかける感じです。

で、あくまでも友達や知り合いではないですから、基本的には挨拶と軽く一言、天気の話などをして、まぁ当たり障りのないネタをふります。

「おはようございますー」「ありがとうございます」「良い天気ですね」「じゃあお仕事がんばってくださいー」「風つよいですねー」など。

自分から、心を開いて、相手に声をかける

これが案外すごい効果があるのです。少なくとも内向型人間にとっては。

知らない人なので、話が長引くことがなく、良い感じにサッと切り上げることができます。

サッと切り上げることができるシチュエーションがとても大事です。なぜなら内向型人間にとって、気分が晴れないとき、沈んでいるときに人と話すことは苦痛だからです。

で、ここがポイントですが、内向型の人が気分が落ち込んでいるときにエネルギーチャージをするために、一人でゆったりいると、当然エネルギーは内に内に溜まっていきますね、ただエネルギーチャージをしているのと同時に、気分が落ち込んでいるという少々ネガティブなエネルギーも外に発散されずに溜まっています。

で、そのネガティブなエネルギーだけを解放できるワークが、「知らない人と挨拶する」という絶妙な距離感での人との交流です。

これは、ネガティブなエネルギーを相手に移すということではなく、自ら心を開くことで沈んだ気分を外に吐き出すワークです。心をオープンにして相手に挨拶をするので、相手に届くのはあくまでもポジティブなエネルギーなのです。

相手の反応は関係ない。自分が心を開くことで気分が晴れる

相手に心を開く女性

自分から笑顔で「ありがとうございまーす!」「良い天気ですねー!」とかって言うと、その瞬間に、自分が良い気分になります

で、その理由はやっぱり、その瞬間、自分から心を開いたからです。

相手の反応っていうのは実は関係ないです。自分がどんな気持ちで人と接したかが全てです。

コンビニのスタッフさんとかだと朝一から働いてますね、そういう人に「朝から大変ですね〜頑張ってくださーい」って感じで声をかけます。

10代の若者だったりすると、まぁシロい目で見られます、笑。「あ、はい、、、(なにコイツ)」って感じです。。で、私も一瞬は「無愛想だなー」って思います。でも、まず自分が心を開いて挨拶をすることで、自分自身の気分があがっているので、意外と気にならないです。少なくとも、尾を引かない。

自分が挨拶した時点で、自分の中に溜まっていた、気分が晴れない原因になっているエネルギーは発散されているという点、ここがポイントです。

内向型の人にとって、他人がどう考えているか、自分がしたことで相手にどんな思いをさせるか、といった対人関係のテーマは大きな課題だと思います。でも、だからこそ、こういった小さなことで日々自分から心を開いていくことを意識していくと、すごい大きな変化が出てきます

ちなみに、私はもともとメチャクチャ無愛想です。何度となく、言われてきています。接客の仕事をすると、95%ぐらい「もうちょっと笑顔を意識してくださいね」と言われるタイプです。

で、その自分の無愛想さを自己分析していた時期があって、私の場合、やっぱり相手の反応を気にしているから、ということが大きな理由になっていることがわかりました。自分から笑顔で接して、冷たくされて、傷つくのが怖かったのです。

でも、それって実は、相手の反応ありきの受け身な接し方だから傷つくのです。自分から、バッと心を開く勇気をもてば、意外と相手はいい感じで反応してくれるし、仮にいまいちの反応をされても、そこはたいした問題じゃないという思えるようになります、ほんとに。

こういう感じで、町で出会った人に、意識的に声をかけていきます、笑顔で。そうすると、胸のあたりが徐々に軽くなっていって、気分も明るくなっていることに気づくはずです。これは自分から心をオープンにしたことによる効果です。

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「私たちは共に生きている」という共通認識の偉大な効果

ロンドンの橋の上と下

ここからは少しテーマを広げて私の体験談を紹介します。

私はロンドンに二年間住んでいたときに、「How are you?」と聞き合うことの効果を学びました。それについて少しお話します。

今でこそ、私はコンビニやスーパーで、店員さんが暇そうなら、当たり障りのない会話をふったりしているのですが、それって以前では考えられなかったことです。そんなことやってる人がいたら私は「なに、あの人、変なの」と思ってたはずです。特に日本の都市部だと、気軽に雑談してる光景って見ないですよね。

では、私がなぜ、積極的に声をかけるようになったのか。その理由が、「How are you?」から始まる会話の小さな偉大さを知ったから、です。

ロンドンに限らず、欧米文化では、知り合いでない人にも「How are you?」という文化が根付いているように思います。私が働いていた会社のボスだった人がとにかく誰にでも話しかける人で、一緒に買い出しに行くと、これでもかというほど、挨拶から始まってどうでもいい雑談をその辺にいる人とするので、なかなか買い出しが進まない、という事態が頻発していました。男性です、ちなみに。

私のボスの場合は極端でしたが、でもそれってそんなに特別なことでもなくて、カフェのスタッフさん、服屋の店員さん、警備員さん、飲食店のスタッフさんなどに対して、けっこうみんな気軽に挨拶から始まって立ち話している人は結構います。金曜の終電近くの電車の中で、アメリカ人がイギリス人に尋ねたイギリス英語の話から広がって最終的には、1車両の1セクションにいる人たち全員で、お互いの英語のおかしさで盛り上がる、という経験もしました。総勢10人ほど、全員赤の他人です。

で、ある日、私が自分の買い物でスーパーに行った日のことです。スーパーでレジの人が、お客さんに「How are you?」 と聞いていたところに遭遇しました。基本的にイギリス文化的にこれは社交辞令です。特に相手のその日の気分を本当に聞きたいわけではなく、「元気?」と聞いて、相手は「元気よ」って答えるのが暗黙のルールです。

ただ、その形式的な慣習の中にも、(私のボスのように)例外は日々起こります。そしてその日もそれが起こりました。

レジのスタッフ「元気?」

お客さん「元気よ、でもさっきそこで転んじゃって!もう今日はツイてないワ!」

レジのスタッフ「あら、大変ね。でも大丈夫よ。このあとはきっと良いことがはずだわ」

お客さん「そうよね、そう思わないとやってられないしね!」

みたいな会話でした。

転んだこと自体は、嘆いて当然の出来事で、レジの人も普通の心をもっていたら、まぁ同情しますよね。で、レジのスタッフの人もお客さんもお互い、本気で「このあと良いことがある」と信じているわけでもないだろうし、お客さんとしてもそこまで深刻に嘆いているわけでもないのです。

で、まず注目すべきは、このシチュエーションにおいて、ある種の「人を励ますお決まりのパターン」が演じられているということです。

で、その光景を見た私は、その一連のやりとりに、とても心がポッとなりました。すごいあたたかい気持ちになったのです。

それは、なぜか。

このドラマのセリフのようなお決まりのやりとりの中で、受け取り合う潜在的メッセージがある、という考えに私は至りました。

『私も生きてるし、あんたも生きてる。だからお互いがんばって生きようぜっ』てな感じの。

いわば、同じ世界を共有している者同士の、相手をわかちあう、共感し合う姿勢です。本人たちはそんなこと自覚していなかったと思いますが、このコミュニケーションの底には、「一緒に住む私たち、この世界に生きる私たち」という仲間意識があるといえます。

で、私は、赤の他人同士に芽生えたちょっとしたこの仲間意識に反応したのだと思いました。

仲間意識とはつまり、「私たちはこの世界でこの時代に共に生きている」という共通認識です。

この共通認識は、移民が多い多様性のある地域では欠かせないものです。日本と違って、人種も、言葉も違う人がいるのが当たり前ですから、お互い他人だからといって素知らぬ顔ばかりしていると、ますます距離感が拡がっていきます。そこで自然と人々が身につけているのが、知らない人と目が合ったらスマイルをする、とか、バスを待っている時や電車の中で隣の人と限られた短い時間の中でちょっと雑談をする、といった社交性なのだと思います。

それが私が学んだ大都市ロンドンでのグルーバルコミュニケーションであり、また、『共感力』というコスモポリタンであるためには欠かせない社会的スキルでした。

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まとめ

家の前で雑談をするご近所どうしのお年寄り

以上、気分が晴れないときに内向型の人におすすめしたい対処法として、自分の性質を知ったうえでの過ごす大切さと、知らない人に話しかけるという対処法を提案しました。海外のオープンなコミュニケーションから日本人が学べることが多くあるということも今日はお伝えしたかったので、私の体験談も紹介しました。

内向型の人は、メンタル的に内にこもる傾向にあります。それは強みになるし、実際に自らの内側からエネルギーを発電できるできるわけです。でも、やはり一度溜まった沈んだエネルギーは外に出したほうがいいです。そして、外に出すためには、自分の心をオープンにして、知り合いではない人に限定されたシチュエーションで接することで、とてもいい感じに発散ができて、相手ともポジティブな波動を共有できます。これらは、私がなんども実感していることです。

で、いま私が思っていることは日本でも、ちょっとした挨拶や雑談を知らない人と気軽にできる文化が特に都市部でもっとできれば、孤独な気持ちにはなりにくいし、同じ社会に生きている人間同士という感覚を良い意味でもっと養えるのにな、ということです。私は地域の人とつながりが強い地域で暮らしたこと経験がなく、基本的に隣人の暮らしがあまり感じられない生活をしてきました。それが深い孤独感にもつながっていると感じている時期がかつてあったのも事実です。

だからこそ、私は、これからも知らない人に声を積極的にかけるという活動を引き続き、地味ながらやっていきたいなーと思っています。

そしてこれは内向型の自分にとって、相手に自ら心を開いていく勇気をもつという自己成長の素敵なチャンスでもあるのです。

最後に、

今日の記事の内容が興味深いと感じていただけたなら、ぜひ下の書籍と、その著者が登壇しているTEDも見てほしいです。すばらしい内容です。


知らない人に出会う (TEDブックス)

 

では、本日はこのあたりで。

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