2月9日 獅子座満月。自愛ありきの慈愛で一人ひとりが輝く社会へ

獅子座満月 占星術・星占い

2月9日 16:33 獅子座にて満月を迎えます。

満月は物事が満ちるタイミング。ある種の達成や到達の日だと言えるので、これまでやってきたことの成果を手にする人もいるはず。満ちたものを放出させる次なるフェーズに入りますので、内側に溜まった不要なものをリリースさせるためのお願い事を書くのもオススメです。そして何より、満たされていることを感じる、つまり感謝の気持ちで満たされる時間を確保したいところ。

今回の満月は、自己表現や創造性を司る獅子座で起こります。自分の中にある喜びや感動をアウトプットできる場を見つけたり、外に表現したりアピールしてきたことが実を結ぶということもあるかもしれません。

普段は内に潜んでいる「私はこうしたい・こうありたい」「賞賛されたい・尊敬されたい」といった欲求がオモテに出てきやすいとき。今は「自分なんて」という自己卑下はやめて、自尊心を高めるようにしましょう。そして、内なる思いや願望に気づいたならば、獅子座らしく”外に出す(=表現する)”ことを意識してみてください。

ではまずは獅子座のことについて。

しし座が表すもの

獅子座が表すもの

しし座は12星座中、5番目のサイン。固定宮・火の星座です。ルーラーは太陽。

【キーワード:情熱・喜び・自己表現・自己アピール・ドラマティック・公明正大・華やか・ワクワク・遊び・子供・愛・創造・プライド】

一つ前の蟹座で、心安らぐ居場所を発見し、「ウチ」という枠の中で自分を認識しました。そして、その集団の中に溶け込んでいったなかで、ふと、他者とは違う自分という存在の個性があることに気づきます。

あ、自分は自分なんだ。私には私にかできないことがある。私という存在を使って何か表現したい。

いったん集団に入ったからこそ見えてくる自分の個性に気づき、自己表現をしていく段階です。

ルーラーである太陽は、太陽系の中心にあって光を周囲の惑星に与えています。「中心」にいて、そこから「外」に向かって光を放出する。

とはいえ、どこかに向けるピンライトではなく、360度全方位。そしてこの全方位が成り立つのは、内側から自分自身をも照らしているから。

自らを光ある存在として放射し続けている、ゆえにその中心にいるのはあくまでも自分自身である必要があります。これこそが本当の「selfish(自己中心的な)」という意味。決して、ネガティブな意味ではないのです。

獅子座的自分中心というのは、自分が輝くことによって周りに人を引き寄せるというよりも、自分が輝いて、その光に影響された人が自分自身の環境で、場所で、輝く。輝きの循環が起こる”源泉”になっている、という意味での「中心性」です。

太陽の性質を考えると分かりやすいかも。太陽は燃えているわけではなくて、内部で、膨大な量の水素同士の核融合を起こしている状態。この核融合によって生まれた膨大なエネルギーの一部が、光や熱として放たれて地球に届いている仕組みです。

これを獅子座的世界に置き換えると、喜びや楽しいこと、創造的な活動を通じて、自分の「内部で」エネルギーを核融合させる。そしてそれが周りに放射される。エネルギーに何かしら影響を受けた人が「自らの場所」で動き出す、という循環。

獅子座には次のサインである乙女座のような奉仕精神はありませんから(失敬!)、手を差し伸べてパワーを与える、というのとはまた少し違います。まず何をもってしても自分が輝く必要がある。

また、中心から外へ「放出」はしますが、外からの情報を取り入れることは苦手な傾向。何に役立つとかどんな効果があるとか、そのあたりの実用的なところはあまり目的としてなかったりする。そこに愛があれば情熱を注ぎ、表現するのです。

個人としての存在が目立つ獅子座ではありますが「個の世界」で完結するわけではなくて、その後に続く星座を前にして「社会の中で生きる」ことを学ぶ前段階にきています。

「唯我独尊、我ここにアリ。ワタシはワタシ。」と表現するその場所は、”ステージ”。自分が立つ前には観客がいる。つまり、社会の中で自分がどう見られるか、というのを意識するのですね。このあたりが自己アピール力の高さに繋がるのではないかと思います。

獅子座が抱く「こうありたい自分」と、現実の自分とのズレが大きくなってくると、自分を飾り立てようとしたり、見栄っ張りなところが見え隠れするかも。等身大の自分を受け入れ、ありのままの自分を尊重することも必要。そして発展途上の現状を認めた上で、真摯に自分の任務を全うできるかが、肝になりそうです。

2月9日 獅子座満月の特徴

獅子座満月3

月は獅子座、真向かいの太陽は水瓶座、両者が互いに刺激し合う関係にあるのが獅子座満月です。

月は私たちの無意識に「反応」を起こさせ、気分や感情を作り出します。獅子座の月のもと、私たちが内側で感じ取るものとしては、”ワクワクすること”、”感動すること”などに気持ちが引き寄せられるときです。心踊るイベントに参加したり、趣味的なことを存分に楽しんだり、あるいは何らかの形で自分を表現して周囲にアピールしてみると、普段は出し切れていないかもしれないあなたの輝きが新たに発露するでしょう。

尊敬されたい・愛されたい、といった”承認欲求”も高まるので自己アピール力はアップしますが、過度な自己顕示には注意です。

獅子座はクリエイティブなサインですから、自分の内にある感情や情熱、アイデアなどさまざまなものを自分なりの形でオモテに出すのがオススメです。

  • 気分が盛り上がるライブやミュージカルに行く
  • 映画やドラマで感銘を受ける
  • 日記やブログで思いの丈を打ち明ける
  • 子供と本気で遊んで童心を呼び起こす
  • 創作者の魂の息吹を感じる作品に触れる
  • 直感と情熱に従って創作活動に没頭する etc…

いずれにしても、普段より少し「遊び心」をプラスした取り組みを心がけてみてください。そして何よりも「今」という瞬間を味わい、感謝し、喜びの波動を保つようにしましょう。

その上で、ホロスコープ全体を考慮した提案をいくつか書いておきます。

獅子座満月周辺に意識しておきたいこと

獅子座満月2

月の獅子座が、個人レベルでの”心から湧き上がる愛”を表現するサインだとすれば、太陽が位置する水瓶座は、広い視野をもって全ての人間への思いやりとなる”抽象的&精神的な愛”を表現します。

満月では感情(月)と意志(太陽)が拮抗する関係となり、両者をどう調和させていくかは一つの課題です。それについて少し話しますね。

獅子座の月が欲求するのは「私がワクワク・ドキドキすること」「私の存在をアピールすること」「私が認められること」など、どちらかというと”self-centered”な事柄。あなたが楽しいと思えること、あなたがワクワクすることを通して自分らしさを発見し、創造性を開発し、認められ、自信をもち、人生を”喜びと感動”で満たすことは、とてもとても大切なことです。

特に、普段自分をなかなか肯定できなかったり、人前で自分をアピールすることに苦手意識を感じている人は、獅子座満月のときにはぜひとも殻を破り、

  • あるがままの自分をall goodな存在として受け入れる
  • セルフプロモーションに力を入れる
  • 周囲から賞賛されたときには素直に受け入れ、喜ぶ

といったことを心がけてください。

ちなみに満月時はかなりテンションの高い度数ですから、裸の王様にならないよう少し注意する必要があり、獅子座月の「人に賞賛されたい・尊敬されたい(=自己をアピールしたい)欲求」に自ら健全なかたちで応じるという意味でも、サポート関係にある火星の存在を上手く活かしたいところです。

ここで言う火星の使い方は「自分の強み(技術)や魅力を外へ向かって上手に表現しつつ、自らの実力を現場で力試しすること」です。無為に自分をアピールしたり自慢するのではなく、あなたの”哲学”や”善意”があるもの、しかもそこにあなた自身の強みとなるようなものを伴わせて周囲に打ち出すようにすることで、高まる自己表現エネルギーを建設的に使うことができます。

今回の満月は、行動をしてこそ、という感じがあるので目に見えるカタチで挑戦し、自尊心を高める機会を持つと良いのではないでしょうか。思い切った主張や表現も、普段よりイージーゴーイングな気持ちでチャレンジできるのではないかと思います。

ただ、今のタイミングであなたが何かを打ち出したり自分を売り出そうとする場合は、その行動する動機として「世の中に良い影響を与えられる」あるいは「人が生きる上で大切なことだ」という思いがあなたの根底にあることがベターだといえます。

現在火星が射手座にいるという理由に加え、魚座海王星と山羊座木星との共鳴関係が高まりつつあり、高い理想をもって人道的・奉仕的なことへと導かれる流れがあります。自分だけの幸せやワクワクだけでなく皆がどうやったら楽しく生きられるかを考えたり、大きな目的のために尽くそうとする姿勢が、スピリチュアルな洞察を得ることにも繋がります。しかもそれは社会のニーズを満たすことにもなるのです。

そして、水瓶座太陽が目指すのは、古いシステムや慣習から脱した自由で未来的なビジョン。「私は〇〇が好き、私は〇〇がしたい」といった個人的・主観的な願いというよりも、そこに通底するのは普遍的な人類愛です。つまり「わたし”たち”」にとって理想の社会を目指すこともまた、現在のテーマなのです。

今回の満月周辺ではもちろんあなた自身が楽しむのがまずは一番。堂々と自分を表現したり、ありのままの自分で良いんだと肯定することも◎。自愛なくして慈愛なしです。

ただ、その上で、願い事をしたりなにか宣誓をしたい場合には、未来のあるべき世界はどんなものが理想なのか、一人ひとりが個性を発揮して自由に生きられる社会とはどんなものだろうかと、俯瞰的な視点からイメージしていただきたいです。そしてその革新された環境のなかで、創造性を発揮して生きるために手にしたいもの、成し遂げたいこと、あるいは手放したいことを書き出してみましょう。

あなたが輝くだけでなく、皆が同じように輝ける世界です。

あなただけが人生を謳歌するのではなく、謳歌するのが皆にとって当たり前になる世界です。

スポットライトを、独り占めするのではなく共有するのです。

もっと言うなら、相手があなたに何をしてくれるか、ではなく、あなたが相手に何をしてあげられるか、です。”与える”ことは、相手のためというよりもむしろ、あなた自身のため。与えることは結果的に、あなたの自尊心を高めることになります。

他者に感動と勇気を与え、喜んでもらう過程で、何よりもあなた自身が楽しみ、自己を愛し、自信を高めていく、それこそが覚醒した獅子座の姿です。

あなたにとって、古き慣習や体制が刷新された理想の社会とはどんな場所でしょうか。そこで思う存分自由に”遊べる”としたら、どんなことをしたいでしょうか。

どんなかたちで世の中に感動と喜びをもたらしたいでしょうか。

どんなふうに愛を表現したいでしょうか。

今回の満月ではこれらをぜひ思い描いてみてくださいね。

(ちなみにワタクシ、はじめて上のPV観たとき、最後に皆で手拍子を打ってるシーンにめっちゃグッときました。。。そう、、この感じ、、、!)


補足:水星のこと

本来ロジカルな水星は現在魚座にいて、視覚的・直感的そして想像力に富んだ思考回路を展開中です。連想能力はありますが、体系的・論理的に考えるにはあまり適さない時期だといえます。

この獅子座満月で手放したいことがある場合は、あまりきちんとした文章を書こうとせずに、”自由気ままに”、思いついたことを直感的に書くことをおすすめします。普段なら言語化できない感情も吐き出すことができるはず。自動筆記のごとく、自分の手が何を書くのか完全に委ねてしまうのも面白そうです!

水星はノード軸と調和座を形成。あなたの魂を成長させるような情報や人との出会いがあるかも。

ちなみに水星が魚座にいる時期は、たとえば人とコミュニケーションを取るとき、あるいは何かを学んだり教えたりするときは「同調する」「一体化する」ということがキーとなります。特に満月前後では、対象に全身で飛び込んでいくことを意識してみると良いかもしれません。何かしら壁を突破することに繋がる可能性もあります。

ということで今回はそんな感じです。

では、あなたが素敵な満月の日を過ごすことを願って、

本日はこのあたりで。

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