10月14日 06:08 牡羊座にて満月を迎えます。
満月が近づくタイミングはただでさえ気持ちが高揚&緊張しやすいときですが、今回は台風のこともあり。皆さまご無事でしょうか。状況的になかなか心穏やかにはいられないかと思いますが、一日も早く、平穏な日々が戻ってきますように。
ではさっそくですが、10月14日の牡羊座満月についてみていきましょう。
おひつじ座が表すもの
(こちらは過去記事からの引用)
牡羊座は、活動宮の火の星座。
12星座中トップの牡羊座で、自我の目覚めを表します。
直感的 & 行動的、そして開拓精神で前進するエネルギッシュな生命力に満ちていますね。思考よりも、まず行動。スピード勝負。
牡羊座のパワーがうまく活かされていれば、自分の可能性を追求し、誰も通ったことのない道を果敢に切り開いていくことができます。未知のことを恐れたり、迷ったりする前に行動へと起こしていくことができる。
反対に、人の後をついていくうちは牡羊座の真価は発揮できないかもしれません。「道なきところは私が自分で道を作るんだ」とパイオニア精神で突き進むことで牡羊座エネルギーが開花されるでしょう。
当たって砕けてもまた挑戦すれば良い。大人らしくシビアに考えるより、若さでGOしていいんです。
牡羊座の人(あるいは牡羊座的な人)が、荒削りでも一気にバァーとチャレンジして、ドーンと壁にぶつかって、エェ〜ンと悲しんで、しばらくして開き直って、またバァーとチャレンジして、、、、みたいな一連の流れ、私はとてもかっこいいと思うのですね。
周りの状況関係なく振る舞うこととか無鉄砲なところとかワガママなところとか課題はあるでしょうけど(言い過ぎ?)、牡羊座が携える「まず動く」という姿勢、そして「ピュアさ」、これら始まりのエネルギーをまとっていることは、大人になるつれて波動が重くなりがちなこの地球においてはスゴく強い武器であることをどうか忘れなきよう!
10/14 牡羊座満月について
今回の満月の大きな特徴は、天秤座の太陽と牡羊座の月と山羊座の冥王星が超タイトなTスクエアを形成していると同時にメディエーション&小三角形という複合アスペクトも形成されていること。
Tスクエア的にはきついんだけど、明るい展望も同時に示されています(ハードアスペクトが闇=悪、ソフトアスペクトが光=善、というわけではないです。便宜上ひとまず「展望」と表現します)。
ちなみに星の配置的に冥王星の力が強いのですけど、冥王星って深いところの変容でパッと見のわかりやすい変化とかじゃなかったりするので、意識下で影響を感じる人or 全く何も無い人、分かれるかもです。
社会的な立ち位置や自分が求められる役割などについてプレッシャーや責任がのしかかってくる感じがあります。個人としてのプライベートな自分と、社会的役割としての自分の間にせめぎ合いがあったり、自分自身の野心の取り扱いあるいは権威的な存在に対して葛藤・反発を感じるかもしれない。
とはいえ、冥王星が10月3日に順行に戻った後の今回の満月で、自分の奥底にあるトラウマを解放しやすいタイミングではあります。社会や集団と自分との間で感じていた違和感や停滞感なども徐々に解消されていくのではないかと。
それに並行して、満月のタイミングでは、等身大の欲求にリンクしやすいときなので、普段は雲隠れしてしまっている自分の本能的な願いや希望を素直に受け入れていくと◎。
ただ、トラウマが解消されるというのは、違う側面からみれば、過去の執着やパターンの波に乗っていると周囲の状況や態度として現象化されやすいということでもあります。まぁ現象化されるからこそ、人は色々なことに気づくことができるのですけど。
傷が癒えるには、そこに傷があったのだと気づくことから始まるし、すごく俗っぽい願いが実は自分の中にあるのに「世間体的にそれはNo」ってなこだわりがあったりすると自分の素直な欲求にも気づきにくくもなります。まずは気づく、そして、受け入れることが必要なのです。
「またこのパターンか」となぜかよくある繰り返しに出くわすときは覚悟を決めて向き合うのが得策だし、カンに触る人やなんかヤダと思ってしまう人は案外あなたがなりたい姿だったりする。ぜったいに憧れではない、というのなら反対側の人間としてあなた自身がその相手と同じ種を持っているということです。種さえないところに摩擦は生じませんから。
そして、その気持ちを探ってみて、例えば「自分はあの人に憧れてたんだな!」と受け入れてしまうと、気づかずに背負っていた「重み」がなくなります。そして、本来の願望に向かって軽やかに進んでいくことができる。人生で繰り返されるパターン・カルマティックなもの、そして一般的にはネガティブな感情と言われる嫉妬や嫌悪も付き合い方次第なのです。
あなたが今、自身の変化が求められている段階に来ている場合、なにか象徴的な出来事が起こって強制終了になったり、自我では時に喜びがたいことに出くわすこともあります。パートナーシップの解消、仕事の限界、ご縁がなくなる、自分の居場所の喪失、人生に対する空虚感etc。さまざまな環境が強制的に変わってしまうかもしれない。
ですが、後で振り返ってみると「あぁあれは当時は辛かったけれど魂的に見れば必要だったのだな」と明確に気づくことがあります。冥王星は終止符を打つけれど、終わりが来るからこそ次の始まりの地点に立つことができます。
太陽はまだあと少し天秤座にいるので、対人関係を通して自分自身を磨くシーズンだといえますが、水星も金星も蠍座に移ったし、本質的なことがあぶり出されて良くも悪くも本音に気づきやすくなるのではないかと。
今回の牡羊座満月周辺では「私はこれがやりたい」「私ってこんな人間なんだ」と改めて自分自身を知る原点回帰の視点を取り戻す人も多いと思います。牡羊座って「私」の世界です、素の自分or本当の自分で勝負してやろうじゃないか!というアツい気持ちも湧き上がってくるでしょう。
半年前の牡羊座新月の際に「自分は自分で生きよう」「自分独自のスタイルで進もう」といった内容の願いを立てた人は、ひとまずこの満月において収穫を手にするとき。半年前の願いを見直して、叶ったことには感謝を忘れずに。まだ叶っていないことに対しては、どう立て直しをしていくのが良さそうか、あるいは願いが本当に本心から望んだものだったのか自分自身に正直になる必要があります。そして、正直でないものは手放していくことも大切。
満月なのでニュアンスとしては、新たな自分にはじめて気づくというよりも、「そうだよね、私ってそうだったよね」というこれまでの道のりの結果、気づく境地となるでしょう。ワタシってこんな人間、と思っていたけどよくよく振り返るとズレてたな、ということに気づき、偽りの自己を手放すのも◎。そのあたりのズレについては、半年前の牡羊座新月の願いを見直すことでけっこう明確に分かるかと思います。
半年前に願い事とか書いてなかったという人は、今の時点で手放したいセルフイメージがないか思い巡らして、不要なこだわりや勝手に思い込んでた自分っぽさみたいなものは、自分の外にポイっと捨てちゃってください。そして、「新しい自分の確立」を完了させた印として、純粋で美しい光をまとっていることをイメージしてみましょう。
ビジョンボードを作っていた人は、今の時点で改めて写真や画像を見てみると、全然しっくりこないものがあると思います、笑。なんかあのとき、なりたい自分像にギラギラしてて無理してたな、ということにも気づけると思うので、そういうのを感じたら「かつての然るべきセルフイメージ」は今回の満月で手放しちゃってOK。自分をごまかさなくてOK。今のあなたにとって必要だと思うものだけを残しましょう。
月と太陽に対して、射手座木星がピッタリとサポートしてくれてますから、今しんどい状況というのも宇宙的には「守護」された過程なんだと思うし、自覚的な意識ポイントとしては精神面の拡大が挙げられます。個人的な幸福や利益、願望達成などだけでなく、人間としての根源的な善の意識を忘れないでおくのが理想です。
本来の自分でピュアに生きることと、他者との調和が取れた世界で生きることは一見矛盾するように思えますが、そこに「人として善く生きる」という姿勢が入り込めば、両者はうまく共存します。
そして、今回の満月図の示す到達点として、どこかで課題としておきたいのが蟹座的な世界です(Tスクエアの反対側&ドラゴンヘッドの場所)。
ムードとしては自分の気持ちや欲求がメラメラ浮上してきたりワガママを主張したくなったり、反対に現実的には社会的な容器が破壊されるような不可抗力のエネルギーが渦巻いていたりしますけれど、それらの出来事が指標とする最終的な地点というのは、共感や共存といったハートベースの繋がりの結果として形成される安心できる共同体の一員として動くこと、だといえます。(「共同体」というのはメタファーで、実際の組織に属して、という狭義の意味ではないです、一応)。
愛が生み出す力強くも優しいパワーを一つひとつの行動に添えていくことができれば、それはそのまま集団的な魂の進化となるのです。
で、集団的な愛や絆を築くきっかけというのが、自分を大きく変容させるような不可抗力の出来事だったりするのですけど、それがもしかすると今回起きた災害なのかもしれないなぁと。
話は少し逸れますが、スピ界で自然災害のときによく言われる「災害は浄化」という直截的な表現には私は疑問を感じるのですね。
災害を浄化に結びつけて発信するのはとても暴力的かもしれないのです。「アセンションで二極化されていくから、不要なものは災害とともに流されて云々」というのは、神視点で見たらもしかしたらもしかしたらでそうかもしれないんだけれども、今生きている人間として状況を見る場合には捉える視点がズレてしまうので注意です。災害には具体的な対策を、助け合いは具体的な施しを、だと思います。
とはいうものの、このような災害が実際に私たち人間に気づかせてくれるものが多くあることもまた、無視することはできません。
たとえ被災地域にあなたがいなかったとしても、非常事態が共有されることによって、自分にとって本当に大事なものが何なのか、あるいは根本的ないのちについて考えたり、自分がいま生きているという命の躍動感、逆に自分の命をかけてでも守りたいものを認識したり、人生における諸々の優先順位に気づくことになったり等々、普段はあまり意識しないことが浮上することもあると思います。
日頃当たり前にある環境や生活が失われたとき、あるいは失われる可能性があるのだとリアルに感じたとき、そのような喪失の気配を経験した暁には、何気ない日常が実は奇跡の日々だったということに心からハッと気づくことがあることがあるかもしれません。
これは災害に限ったテーマではなくて、人に大きな変容が起こるときはその前に、何かしら精神の異常事態が起こっていることが多かったりするのです。
ルーティンの多い日常世界の範囲内でそのような意識の変容がもたらされることはなかなかなくて。なんらかの環境の変化による心的ショックや、過酷な状況で精神がダメージを受けて現実の認識がズレたり、あるいは大きな力が働いてその余波で個人に変容が起こる、ということがありえる。
現実世界で強制的なパンチを食らわす出来事というのは、日常生活で経験するような「人を介しての気づき(人から話を聞いて「ほほぅ」ってなることとか。)」や「自らの学習を通して得る外的情報からの学び(本を読んで得た知識とか教育によってもたらされた理解などですね)」による変化とはそもそも次元が違っています。
人間界において気づきのレベルが起こるレイヤーというのは物事によってある程度分かれていて、私たちが日常で気づくことができる範囲のものというのは、もちろん成長や変化をもたらしはするんだけれども、それはどちらかというと漸次的なもので、トランスフォーメーションにはなりにくい。
一方で、トランスフォーメーションはそもそもの状態が変わることですから、たとえば人生観が根本から書き換えられるような変化が起こります。一般的な社会生活で気づきを得て心がけや姿勢を改めることが「改心」だとすれば、人間の領域ではない神的世界や見えざるものの存在に意識が向き、生き方そのものを見直して新しい自分で生きようとするのが「回心」。その回心的な気づきや目覚めが起こるタイミングでもあるのが今回の満月周辺なのかもしれません。
もちろん、なにか宗教に帰依しましょうということではないし、原罪意識を喚起せよということでは全くありません。そうではなくて、人間的な対処だけでは済まないのかもしれないなという少し回心「的」な発見や認識が少しでもあった場合には、今この時点で改めて感じているピュアな思いや願いを肯定的に受け入れてほしいのです。
これまで抱いていた自分像や、自分ってこんな人生送ってきたからこれからも、という過去の自分に制限されないでください、ということ。
牡羊座的「新しい私」のスタート地点は、その前に終わりがあっての始まり。そして「死と再生」を象徴する冥王星が暗示 していることは、物事が終わるときには始まりがやってくるということ、終わりと始まりはセットなんだということを、もし今は受け入れられなくてもいつかどこかで思い出していただけたら良いなと思います。
今から半年前の当時のあなたは、どんな自分として新しい自分を表明したでしょうか?
当時描いていた理想の自分像は、今のあなたから見ても変わらずしっくりくるものですか?
それとも、もっと違う本音の自分としての理想が今は別にありますか?
今回の牡羊座満月のタイミングでは、粗野でも幼稚でも「実はこんな思いがあったんだよね」と素直に認めることが、あなた本来の生まれ持った魅力や才能を掘り起こす契機ともなるでしょう。
そしてその先には、自分らしさと他者との関係が共存する調和的世界の実現がある、なんて言うとなんか小難しいですけど要は「自分を大事にしながらも相手のことも大事にできる関係性」ができる、ということで、これは牡羊座月の対向にある天秤座太陽が目指すところです。
ひとまずは、半年前の自分を振り返りつつ、いまの時点でアップデートされた「新しい自分」を感じるようにしてください。そしてこれから、行く先々で、脱皮したあなたが真の意味で自分らしさを発揮し社会に働きかけていくことによって、「社会のなかでの幸福」と「個人としての幸福」が融合するあなた独自の幸せのカタチが形成されていくだろうと思います。
そのときあなたは、居心地の良いフィット感で、自分の人生にすぽんとハマっているはず。
「これぞ我が人生」
てな感じで。
それでは、あなたが素敵な牡羊座満月の日を過ごすことを願って、
本日はこのあたりで。
オマケ
この記事を書いているとき、脳内BGMで流れていた曲があるので、アップしておきます。普段全然聴かない曲をふと思い出すこの現象、ほんと不思議。しかもいつも選曲はいまの時代と遅れがある。。
あと、↓はチョー個人的な思惑で、牡羊座満月とはもはや関係のない、ただ「私が最近好きな曲」の共有、というか強要か。変わらぬ美声に拍手喝采。