1月25日 AM6:41 水瓶座にて新月です。
水瓶座で起こる新月というだけでも、ブレークスルーな空気に満ちていますけど、今回は水瓶座の支配星である天王星が太陽&月コンビに対して90度。何かしら過去のパターンを打ち破るような革新性に満ちた新月となります。山羊座の土星と冥王星はまだ重なっているのでプレッシャーはありますが、2021年以降の「風の時代」に私たちが経験することになる新しい潮流を感じられそうです。
新月は「新しいスタート」のタイミング。新しいことを始めたり、未来へ向けて意図を表明するのに最適なときです。
ではまずは水瓶座について。
みずがめ座が表すもの
みずがめ座は12星座中、11番目のサイン。固定宮・風の星座です。支配星は天王星。
【キーワード:自由・個性・理想主義・普遍性・博愛・友情・フラット・理知・平和・未来・革新・グローバル】
一つ前のサイン「やぎ」で完成した社会的な常識や集団組織、ルールや慣習などに対して、意義や機能がホントにあるのか精査していきます。山羊座世界でルールやシステムを作り王国を築き上げることは、その背後において個人の自由が失われることを時に意味します。そんな山羊座世界に対して、社会的な意味や価値を問いただし改変するのが水瓶座。どこにでも通用する普遍的でグローバルな価値を目指します。
やぎの時点では、ある意味ローカルだった価値観やルールは場所が変わると通用しません。場所が変わったら通用しないものに水瓶座はメスを入れます。そして自由を制限してしまうルールや常識という枠から脱却して、広い視野と新しい秩序を獲得するのです(水瓶座が無秩序なわけではないです。むしろ論理的)。
風のサインである水瓶座が得意とするのは理知と思考。既存の型や枠を取り払うためには、自由自在な精神と行動そして革新力が必要で、それらの要素が備わっているのが水瓶座だといえます。
自由自在性というのは、大人的なルールのもと制限・ルール・規範・制約があってこそ成り立つ安定した社会や組織の中にいる存在にとっては、かなり奇異かもしれず、ときには脅威に感じられるものです。
エキセントリックと言われる水瓶座ではありますが、ただ単に変人なわけではなくて。常識や慣習など「これまでの当たり前」にこだわらず、どこまでも自分の頭で考えることによって獲得される「自由自在力」があるのですね。そして、自分が理想とする世界を目指そうとゆるぎない不動心をもって(というか頑固、笑)未来を見据えるその視点は、世の中にかならずや新風を巻き起こしてくれるでしょう。
そしてその自在力があるからこそ生み出されるユニークさ&オリジナリティ。「普遍性・グローバル」と、「オリジナリティ」という一見矛盾しそうな要素が水瓶座に共存するのは、この自在力が通底しているからなのかなと思ったりします。
ただ、革新的すぎたり先を行きすぎているとなかなか周囲に理解されなかったり、驚くほど頑固だったり、理想の未来があるがゆえに理論と哲学はあるけど実用レベルで稼働させることが難しい、といった課題もあります。
水瓶座を表すものとして忘れちゃいけないのが「博愛精神」、ラブ&ピースです。山羊座的な社会との接点とはまた違って、場所や環境に左右されない、国境や宗教の垣根も無い、普遍的な人類愛を掲げて理想的な社会を作ることを目指します。
旗揚げをして民を率いて前進するというよりは、理知的に考え、俯瞰的に世界を見渡しながら、オープンなネットワークを広げていく。そこで共鳴し合った、ビジョンを同じくする仲間たちと共に、理想とする未来を志向します。
1/25 水瓶座新月の特徴
日本(東京)のチャートだと、新月は1ハウス、アセンダントの近くで起こり、自分自身の在り方・スタンスに関して目覚めが起こる人も多くいるかもしれません。これまでの自分像を新しいものに書き換えたり、周囲に迎合せず自分の独自性について意識したいときです。惑星はすべて東半球に集中。あなたの主体性が結果的に周囲に影響を与えます。
23〜25日あたりは、
- あなたがこれまで習慣的に行ってきたルーティンや儀式
- 安全や安定を感じるためにやっていたことorやっていなかったこと
- 誰かに頼っていたこと
- 何かに管理されていたこと
- ながらく固定化していた自分のスタンス・価値観
- 古くからの人間関係
- 当たり前だと思っていた常識やルール
などに対して、揺さぶりが起こる気配です。
これらは、どちらかというと突然で予想外のことになりそうでパンチがあります。状況によっては不安や悲哀、反発したくなる激しい心情、その他心地良くはない感情を抱くこともあるかもしれません。
ただ、ショックがあるからこそ目が覚めるということ。本当に大事なことに改めて気づいたり深層心理にあるピュアな願いを知る、ということにも繋がります。あるいは枠や型から離れるからこそ自分だけのオリジナルなスタイルが顕現する、ということも覚えておきたいところです。
今のタイミングで起こる、一見「ん?」と感じる出会いやご縁にもオープンになってみると良いかもしれません。自分自身をいつもと違う視点で捉え直すきっかけを得ることができそう。これまで見えてなかった自分の独自性、他の人とは違う自分だけのポジションがあることに気づかせてくれるでしょう。
「自分の〇〇なパターンはもうふさわしくないような気がする」
「自分の〇〇な部分は案外ほかの人とは違うところだったんだ」
「こんなルール(や慣習)はもう不要なんじゃないだろうか」
「習慣や仕組み化は便利だけど、思考停止に陥っていた部分があるかもしれない」
「今までこれが常識、『こうゆうもんだ』と思っていたけど、本当にそうなんだろうか?もっと必要なこと、意義のあることがあるんじゃないだろうか?」
このような、今のタイミングで沸き起こる「現状打破へと向かう気持ち」は、宇宙からのウェイクアップコールと言えるでしょう。
さて、宇宙からの呼びかけにあなたはどう応えるでしょうか?
「ま、そのままでいっか」「とりあえず今まで通りにしておこう」「今は時間ないし、また時間のあるときにでも変えよう」
今回の新月の恩恵を受けるためには、旧態依然とした態度でいるのは賢明ではないかもしれません。
代わりに、このタイミングでビジョンを描いたり、お願いごとをする場合には以下のことを意識するようにしてください。
- 新しい風を入れる
- なりたい未来の理想像をイメージする
- これまでとは違うアプローチを取る
- 独立や自立を目指す
- 古いルール、古い習慣の見直し
- 他者に頼るより、自分で考えて能動的に改変する
- いつもとは違うところから情報を収集する
- 新しい時代に合ったスタイル
- 周囲に迎合しなくても良いということ
- 新しいアイデアやユニークな洞察を大事にしてあげること
- いつも物事を見ている角度を変えるように意識する
- 過去ではなく未来へ意識を向けること
- 「なんかヘンだ」「合わない」と思ったことは変えるとき
- 世間の常識やルールとは異なる自分独自の考えを大事にする
- 客観的に自分を眺める
- 自分のアタマで、できれば論理的に「思考」する(書き出した方が断然やりやすい)
- 自分がもつ「他の人とは異なるユニークポイント」を強みとして捉える
などなど。
さらに今回の新月の場合、天王星や水瓶座によって活性化される目覚め力にはヒーリングパワーが関わっています。月&太陽に対してキロンからのサポートが入り、癒しへと導かれる暗示。傷みや悲しみを伴うことがあったとしても、あなたが自分自身を癒すことを通して、誰かを癒すことを可能にしてくれるはず。克服された傷は才能へと昇華するのです。
一人ひとりがシャーマンとして地球に癒しをもたらし、色彩豊かな世の中へと導かれていくようにも見えてきます。きっとそこは、生まれや育ち、地域や所属する団体に関係なく、共鳴し合った人たちが共に在るヨコの世界。一人ひとりが癒され目覚めていくことで、水瓶座的「友愛」で繋がるネットワークがこれからますます広がっていくのではないでしょうか。
新月が起こるのは水瓶座5度。人は一人で生きているのではなく大きなネットワークに支えられた共創世界に存在している、ということに気づく段階であることが暗示されています。
水瓶座なので独自のスタンスを築くサインではありますが、決して孤立することを意味しているわけではないのです。
個の範囲を超えた広い意識で捉えること、自分を支えている無数の連なりを意識してみましょう。身近なところだと、多くの人の支えや協力があって今の自分がいることに感謝する、ということができますね。たとえ、直接的なサポートはなくても、です。
もちろんそれ以外にも目に見えないサポートは偏在します。あなたが存在しているということ自体がすでにあらゆるものに支えられている証拠なのです。
1月25日、水瓶座にて重なる月と太陽。水瓶座と同様、その支配星である天王星は先端技術をはじめ進歩的な事柄と関わりがあります。天王星と太陽&月がハードな角度を形成する今回の新月周辺、生活に直結するところではインターネットをはじめとするデジタル関連、電気系や機械系に関する課題に直面することがあるかもしれません。
加速するデジタル社会をはじめ、テクノロジー全般にこれまで苦手意識があった人、ネット関係にあまり積極的でなかった人は、今回の新月のお願い事でこれらのことに適応する自分になる決意をしてみるのもオススメです。
今年12月に水瓶座で土星と木星が重なり、世の中全体が「風の時代」へと移行します。物事の移り変わりがますます速くなり、あれよあれよと言う間にテクノロジーに置いてけぼりになる、というのも結構リアルに出てくるかもしれない。
もちろん土の時代に価値があったもの(土地、モノなど物質的豊かさを中心とした生き方)で、これからも変わらず大事にしたいものはあります。また、デジタル社会だからこそ身体性をもつことは大事だし、五感やハートに関することがキーになるとも言えます。ただ、好むと好まざるとに関わらず風の時代は今よりもっとIT、情報が価値を持つようになり、カタチなき豊かさの時代へと本格的に変わっていくわけです。これまでの物質主義・資本主義的な価値の限界が来るのは避けられません。
近い時期のことを言うと、今年の3月下旬に土星が一度山羊座から抜け、水瓶座へと移動するのですが(7月はじめまで)、その前後には土星と天王星はスクエアを形成。このあたりにはIT&ネット系に関わることで「実際的な」行き詰まりが多くなりそうなので、事前準備をしておくという意味で今回の新月あたりから何かを新調したりスタートさせるのも良いのではないでしょうか。
そして、風の時代へとスムーズに順応するために必要となる前提条件は、ごく身近なことでいえばネット社会やデジタル環境に対する苦手意識やネガティブな先入観・固定観念から解放されていることが案外大事だと私は捉えていて。
実感重視、カタチあるものだけを良しとし、カタチなきデジタル世界や情報を軽視する、あるいは善悪・優劣・正誤でジャッジしていた場合は、価値観を転換していく必要があるでしょう。理想は両者をニュートラルに捉え、「デジタル・フィジカル」という融合地点を見出すことなのかなと思ったりします。
話が飛躍しました、、、今回の新月の話に戻ります。
太陽と月がいる水瓶座には、知性や言葉、情報などを司る水星もいて、射手座の火星と同調関係にあります。火星は、太陽&月に対して直接的には角度を形成していませんがサイン的に相性が良く(射手座×水瓶座)、水瓶座の水星とは割とタイトな調和座なので今回の新月の流れを援助してくれる存在となります。
射手座火星といえば慎重さや忍耐の欠如、性急な判断には気をつけたいところですが、大きな視野をもってチャレンジングな理想的方向へ向かう「やる気スイッチ」がonの状態です。特にご自身のなかでこれまでの人生で築いた「信念」や「哲学」があることについては行動力がアップするここ最近。
その火星が水星を援護する新月のタイミングですから、「言葉」を使って外に出し、水瓶座らしく「状況を客観視」したり「真の自由に向けて、新たなやり方や在り方を考える」といった機会を設けるのが良いでしょう。理想や願いを言語化するのももちろんgoodです。
1ハウスということで考えれば、これまで「自分らしさ」「自分っぽさ」「私ってこんな人間」と当たり前のように思っていたことはどんなことか、果たしてそれは本当のオリジナリティと言えるのか?といったことを考えてみましょう。「らしさ」はもしかすると未来への道を塞いでいたかもしれず、今こそあなたは自分で作り上げた小さな箱から出るときなのかもしれません。
自分という枠から自分自身を解放させましょう。
そして、新しい自分にふさわしい習慣を身につけていきましょう。
それでは、あなたが素敵な水瓶座新月の日を過ごすことを願って、
本日はこのあたりで。