【保存版4】牡牛座木星期間の重要なタイミングとテーマ

こんにちは、占星家のサリーです。

牡牛座木星の記事、今回が最後です！

本記事をいきなりはじめに読むとなかなか意味不明だと思いますので、第一〜第三弾の記事を読まれていない方はぜひこれまでの分を先に読んでいただければと思います。

第一弾：木星牡牛座入り2023年。豊かさと幸運を掴むチャンス到来！

第二弾：牡牛座木星期が人々に与える影響とその対策

第三弾：牡牛座木星期に運気を上げ豊かさを引き寄せるための具体的ガイド

今回の第四弾では、おうし座木星と他の天体との相互作用（アスペクト）について触れ、私たちの発展や前進にアスペクトがどのような影響をもたらしそうか、私なりの考察を書きたいと思います。

第四弾については天体スケジュールや占星術ワードなど少し踏み込んだ内容が出てきます。占星術を全く知らない方にとっては「なんか情報が細かいし….ややこしいなぁ」と、もしかしたら感じられるかもしれません。

なので基本は、良い感じにテキト〜〜〜に読み飛ばしつつ、ご自分に該当する箇所があった時にはぜひ注意深く読んでください。

この記事を読むことで、あなたが現にどのように牡牛座木星期間の影響を受けているか、そして今後受けることになりそうか、何かしらのヒントが得られると思います。

では本題へ。

木星に関連する星のタイムライン一覧

前回の第三弾記事でもお伝えしましたが、第三弾＆第四弾の記事は牡牛座木星期をしばらく過ぎてから書きました。

木星牡牛座入り周辺からのセッションでの実際のお声を反映させたかったこと、また、牡牛座木星期の「あなた自身の体感」がどうかを確かめつつ、星を読み直す行為を通じてご自分への実際の影響を確かめてほしい、と思っていたことが理由です。

私はセッションで運勢を扱うので未来については色々な展望をお伝えしますが、過去を再解釈したり振り返ることで自分独自の時期的な意味を認識することも重要だと感じています。

というわけで今回は直近の過ぎた分も含めて、この度2023-2024年の牡牛座木星期の重要なタイミングに関わるアスペクトを取り上げます。

木星と冥王星のスクエア

まずは、木星牡牛座入りの始まりの段階で起きた星配置について触れたいと思います。

牡羊座から牡牛座へのサイン移動と共に、始まりのタイミングで起きたアスペクトは何であれ非常に重要です。私たちが牡牛座木星期に拡大することになるであろう、その基礎を築くものになるからです。

まず、5月17日に木星が牡牛座入りしてすぐ、木星は水瓶座0度の冥王星とぴったり90度（スクエア）を形成しました。

木星と冥王星のスクエア：2023年5月18日

木星と冥王星のスクエアは、私たちの内側にある強大なパワーを呼び起こした可能性があります。

良い形で出ると人徳やカリスマ性を顕現させるタイミングになったり、野望を大きく持ちたくなったり、何か大きなことが達成できそうな「内から湧くパワー」を感じる流れがあったかもしれません。

あるいは、影響力のある人間になりたい、という思いが強くなったり、逆に誰かから大きな影響を受けたかもしれません。リアルタイムでも以下のようなツイートを私はしました。

5/17木星牡牛座入り
5/18木星と冥王星が90度
5/20牡牛座新月
5/21火星獅子座入り
5/21火星と冥王星が180度
※不動サイン0度で火星-木星-冥王星のTスクエアが形成されます

社会や個人の活動、そして自己の心理面において”大きなPower”がどのように働き、どこへ向かおうとしているか注視しておきたい☆

— Sally in JOYLE. (@JoyleDays) May 16, 2023

このアスペクトを土台にして、たとえば5月半ばあたりから5月末頃の間に、

• あなたにとっての「リッチライフ」に関する思いがどう湧き上がっていたか？
• 豊かさを手に入れたいと願う波が来ていたかどうか？
• あなたの内側の力強いパワーがあなたの野心やビジョンを掻き立てたかどうか？
• そして実際に行動したことが何かあったか？

などをぜひ振り返ってください。

この時期に考えていたこと、野心が高まっていたこと、あるいは着手したことが、牡牛座木星期全体に影響を及ぼすことが十分に考えられます。

ちなみにこのアスペクト自体はハードなものですし、より身近な天体である火星も関わって「不動サインのTスクエア」を組んでいました。木星冥王星の組み合わせは、人徳や陰徳のレベルが試される配置でもあり、このアスペクトのダークサイドに影響された場合、ライフステージによっては野心や力が間違った形で出ることもあります。

ですが、個人レベルでは「力強いパワーが引き起こされる」といったニュートラルな意味でまずは捉えた方がいいと思います。

ちなみにこの星配置の時、つまり木星と冥王星がちょうど90度を形成していた時、日本では某歌舞伎俳優さんの件が世間を賑わせておりました（他のいくつかの事件も連続して起こっていた記憶があります）。

社会問題は当ブログのテーマではないので特に深掘りはしませんし、あの出来事の背景にある真実が何なのかはもちろん私は知りません。ただ、星を見る限りは背景に大きな力をもつ側（たとえばメディアや国家権力など）の”支配力”が、非常に良くない形で出たのではないかな、と推測することは別段ぶっ飛んだ妄想では無いだろうと感じました。

一方で、個人レベルでは心理的な作用に注目です。木星が絡む限りなんだかんだでひとまずはポジティブな形でパワーが増幅することの方が多いと感じています。

ですので、あなたに振り返っていただきたいのは、「内なるパワー」「ぜったいこうなりたい、こうしたい」といった何かを願う気持ちが、概ね5月半ばから終わりにかけて、湧いてきたかどうか、です。

日記やスケジュールなどをお持ちであればぜひ見返してくださいね。

この時期に内なるパワーを感じていたこと、望んでいたことは、これまでのあなたのコンフォートゾーンには無かったことかもしれません。これまでの自分のスタイルを「変える」必要があるかもしれません。

逆に、あなたがすでに信じてきたことをより強化するような流れだった可能性もあります。

あなたがこのアスペクトを意識していなかったとしても、星のことを全く知らなかったとしても、何か影響を受けているのではないかと思います。

そして、影響を強く受けていた場合、あなたの新しい視野、新しい信念がこの辺りでいったん”固定”された可能性があります。「私はこれでいく」といった不動心が、潜在意識ではカチッと既に設定されたかもしれません。

時代を作る水瓶座冥王星の影響を受ける限り、あなたの決意したことは長く受け継がれた伝統的な在り方ではなく、革新的なアイデアや新しい時代を感じさせるプランの可能性が高いかな、とは思います。

そして5月の間にいったん固定した思いや考え、願いをベースとして、これから牡牛座木星期の約一年間を通して、具現化したり発展させていくことになるのではないかと思います。

このアスペクトであなたがどんな影響を受けていたとしても共通してお伝えしたいことがあります。それは、、、

今あなたに内在しているプランやビジョンを、引き続き「ポジティブな信念を元にして、最も希望と感謝に満ちた状態」に保っておくことが、牡牛座木星期間には非常に重要なことだということです。

もしあなたが希望や感謝の力をうまく活用することができれば、周囲にも良い影響力を与え、自分だけでなく周りの人たちにも繁栄や豊かさを伝播することになるでしょう。

良き意識状態が定着すれば、それはあなたに良き行動を起こさせます。そして行動に起こせば、この三次元世界の地球では何かしらの結果がやってきます。

つまり大切なことはどんな行動を起こすかではなく、行動の背後にあなたはどんな信念や世界観、願望を持っているのか、ということです。それによって行動も変われば、行動によって引き寄せる結果も変わります。

では実際にあなたがどんな信念を持っているのか？あなたがどんな願いを持っているのか？

これらを呼び起こすタイミングになったのが、今回の木星冥王星スクエアの時期だったのではないかと思っています。

多くの人が表面の行動だけを変えようとします。「運をあげるには何を”したら”いいですか？」と気にします。必死に行動を起こしたとしても、「豊かでない世界観」の中であなたが動いているのだとしたら豊かさを引き寄せることは困難です。すべてはあなたの今の周波数に共鳴した物事を体験していくだけです。

本当に変えるべきは、背後にある世界観、信念、マインドであることをぜひ覚えておいてください。

この記事を今読んでくださっているあなたに、今からでも、いつからでも、「豊かさにまつわる自身の信念や世界観をポジティブなものに変えることがどうやら大事らしい」ということを感じていただけたら幸いです。

というわけで、5月を振り返っていただいた後は、豊かさにまつわる自身の信念や世界観を書き換えることをおすすめしたいと思います。日頃から以下のことを意識してみてください。

• お金に対するポジティブなイメージをもつこと
• 豊かな世界観を持つようにすること
• 自分の生まれ持った五感や身体、センスを再評価すること
• 今すでに存在している資源や恵みに感謝すること
• 地球という自然の美しさを再認識すること

上記のことは既に第一弾、第二弾でも通底してお伝えしていることではありますが、牡牛座木星期に運気を上げるために大切な視点なのでぜひ心に留めておくようにしてくださいネ！

牡牛座での水星逆行期間の重要性

2023年4月21日から5月15日まで、水星は牡牛座で逆行していました。木星牡牛座期間を過ごす上で、「牡牛座」で起こる星イベントは重要な要素です。

• 4/20　日食
• 4/21　牡牛座で水星が逆行開始
• 5/6　  月食
• 5/15　水星逆行終了、順行に転じる（ノースノードのギリギリまで水星は近づく）

上記のように、蝕シーズンに水星逆行が重なる時には、蝕期間に引き起こされたアイデアや価値観の刷新と併行して、「非常に重要な意味をもって」過去を振り返ることになったり、再検討や見直しをしていくことになります。

つまり、水星逆行の重要度が上がります。ですので、前述の木星冥王星のアスペクト期間のみならず、その直前の水星逆行期も読み直すことをお勧めします。

4月21日から5月15日あたりで（概ねの期間でOK）、

• どんなことを振り返っていたか？
• 何をやり直していたか？
• 何を再検討していたか？
• 再会や再縁があったか？

といった水星逆行的な出来事に、注目してみてください。

それを踏まえて、次の章の「ノースノードと木星の合」を考慮していくことで、あなた独自のアスペクトの影響や意味が明らかになってくると思います。

ノースノードと木星の合

4月21日、水星は牡牛座の15度で逆行に転じました。そして、逆行水星はノースノードの近く（牡牛座5度）まで戻ると再び「順行」モードに戻りました（5/15）。

（ノースノード＝ドラゴンヘッドのことです。）

そしてその後、6月2日に木星はノースノードと重なり、水星が逆行で戻ってきた場所を、次は木星が順行で通過していきました。（←true nodeでの算出、mean nodeだと5/28）

この上記の星の流れはとても神秘的なのですがたぶん意味がよく分からないと思いますので、イメージしやすい表現に変えるならば、、、

4/20日食で新しい章の幕開け→その後、水星逆行によって然るべき見直しが起こる→見直しをすることで、しっかり下地を塗った→そこに木星がやってきて、最高級のファンデーションを塗って美しく仕上がった、という感じです（さらに意味不明？）。

つまり、

牡牛座で起こった水星逆行期間に、私たちは何か重要なことを見直したり再調整したことによって、あるべき形に自分の価値観やスタイルを潜在レベルでは昇華していた可能性が高いということ。そして、その後に木星という幸運の星が通過した、この流れが何を暗示するかというと、、、

水星逆行時にあなたが見直したアイデアや物事をきっかけとして、2023-2024年の牡牛座木星期に自身の道を発展させる上で必要な「然るべき人、然るべき機会、然るべき環境やプラットフォーム」とのご縁が繋がるような宇宙的な導きがあったかも、と思うのですね。

木星とノースノードの合は、有益なご縁をもたらす暗示です。共有の信念や理想、ビジョンを通じて他の人々やご縁のある物事と結びつく機会が与えられます。牡牛座での会合ですので、穏やかで持続可能な豊かさを手にするための導き、といった感じでしょうか。あなたが進むべき道へと導いてくれる何らかの「繋がり」ができた可能性があります。

また、ノースノードは集団の肯定的な運命や、魂が望む方向を指し示してくれます。ですので「特に私には有益なご縁なんて無かった」と感じたとしても、集合レベルでの影響は受けているので心配する必要はありません。あなた独自の機が熟した時にご縁が繋がると信頼しましょう。

このように、水星逆行からのこの一連の流れが、前述の木星冥王星スクエアのタイミングと交差するように起きていました。

…..結構細かいことをお伝えしているので、そろそろワケが分からなくなってきたかもしれません（汗）

そこであなたの出生図を、もし可能であれば実際に見ていただきたいのです。

牡牛座の初期度数（０度〜5度あたり）に、太陽や月、アセンダントやMCなどの重要な要素がある人をはじめ、同じく不動サインである獅子座、さそり座、水瓶座の初期度数に重要天体がある人は特に、当時のことをじっくり振り返ってみてください。個人天体があると、自覚しやすくなります。

上記に当てはまる人でなくても、大切な気づきや流れを経験している可能性は十分あるので、いずれにしても以下の点を振り返ることをおすすめします！

牡牛座のルーラーである金星の動きにも注目

（ここからは過去の振り返り作業ではなく、記事執筆時点では未来の出来事を扱っていきます。）

牡牛座木星期には、牡牛座の支配星（ルーラー）である金星にも注目です。

木星のトランジットがどのように影響してくるかに金星の動きが何らかの色彩を与えると思います。

• 6月5日　金星が獅子座入り。
• 金星は、7/10まで同じく獅子座にいる火星との共存状態が続く（合）。
• 7月23日から金星が獅子座にて逆行スタート
• 9月4日 金星の逆行終了と木星の逆行開始が同日に起こる
• 10月9日 金星が約4ヶ月分ぶりにサイン移動。乙女座へ
• 12月31日 木星が順行へ

今年の金星は6月5日に獅子座入りしてから、途中で逆行を経て10月9日まで獅子座に滞在します。獅子座にいるということは、牡牛座の木星＆天王星と、サイン関係としてはずっとスクエアです。そして、その金星が今年は逆行するということは、この逆行期間は要注目なのです（金星は毎年逆行するわけではありません）。

7月23日〜9月4日の金星逆行期間は、愛や美、人間関係やお金に関しての見直し期間になります。そして金星逆行の終了とほぼ同時のタイミングで次は木星が逆行を開始します。木星の逆行は2023年12月31日まで続きます。

つまり、金星と木星の逆行を考慮すれば、2023年は、7月終わり頃まで（2023年前半）とそれ以降（2023年後半）でモードが変わるかも、という感じで。具体的な影響はもちろん人それぞれ異なるので、自分の現実と照らし合わせながら体感で捉えていく必要がありますが、基本的には「愛・美・対人・お金」といったテーマの”風向き”が変わる可能性です。

牡牛座木星の運気を活用し拡大＆発展を目指すのであれば、ひとまず金星逆行が開始するまでは推し進めていきたいところ。そして、金星逆行に入ったら、自分が直接的に逆行の影響を受けているかを「体感で」確かめるようにしましょう。風向きがいまいちだなと思ったなら、スローダウンするのも賢明です。

その上で9/4からの木星逆行期間は、今年5月からの約4ヶ月分の見直しや振り返りを行いつつ、来年に向けて調整をすることを意識してください。

そしてこの逆行期の調整が、「2024年の木星天王星の合（後述します）」にも影響を与えることになると思います。

ということで、以上の金星まわりの事情を踏まえると、もちろん2023年は「牡牛座木星の波を存分に活かしていきましょう」という大前提はあるのですが、逆行期においては、たとえば大幅に外見を変えたり、普段は扱わないような金額を動かしたり（大きな出費）、他者に大金を貸したり借りたり、といったことは「予め調整可能なのであれば」控えておくといいかもしれません。（もう既に予定を入れた方はご自分の直感を信じることも大切です。）

株式投資などで金融相場に日頃参加している人は、トレンド転換など影響を受ける可能性が一応あるので注視しておくと安心ですね。

ちなみに参考として、前回、金星が「逆行で」獅子座を通過していたのは、2015年8月1日〜9月6日です。

ざっくり2015年の夏前〜秋頃、という感じでOKです、この時期に象徴的な出来事が何かあったかどうかを念のため確認しておくことをおすすめします。もちろん特に何も無いことも全然ありますので、何も思い浮かばなければそれはそれでOKです（出生図で獅子座に天体が集まっている方は影響が出やすい傾向）。

本心では望まないことに大金を投じたり、自己投資したけど結局実にならなかった、とか、その他お金や人間関係のトラブルを経験するなど、ネガティブ寄りのことが明確にあった場合は、獅子座金星逆行の影響をあなたが受けやすいことを間接的に表しているかなと思います。

同じパターンを繰り返して後悔しないよう、何らかの工夫を事前にしておきましょう。

とは言ったものの、私個人の価値観としては、逆行しているからという理由だけで人生を止めることはしません。仮に粗相や後悔、失敗があったとしてもそれも含めて全てが貴重な人生経験だと思います。「私は今これにお金を投じたいのだ！」「私は今これに夢中なのだ！」といったことがあれば、あまり気にしすぎず自分の気持ちを大切にしてくださいね。

木星と天王星の合

2024年4月21日、牡牛座にて木星と天王星が重なります。

このアスペクトの影響は2024年4月から5月頃にかけて最も活発になります。

木星と天王星の合の社会的な影響については第二弾の記事で既に取り上げたので、ここでは個人レベルのテーマを扱います。

天王星は目覚めや変化、革新の惑星です。私たちに限界を打破し、より大きな自由を求めて自分独自のやり方で物事を進めるよう促してくれます。

天王星と木星が結びつくことで、これまで考えたことがなかったような新奇なことに挑戦することになったり、突然のアイデアから人生の方向性が加速したりあるいは混乱したりと、現状を打ち破ろうとする動きを経験する可能性があります。

牡牛座での会合ですから、財政面やその他広く実利的な豊かさに関することには要注目です。自分自身の五感の突然変異などもあるかもしれません。最良の形で出ると、「予想外の成果や豊かさ」「ラッキーなこと」を経験する人もいるかと思います。

また、もしあなたの生まれ育った環境の背景に、宗教や政治との強い関わりがあった場合、より自分独自の信仰のあり方や政治的スタンス、つまりあなたにとっての真実を選び、自由を掴んでいくことになるかもしれません。

一方で、自我としては嬉しくない予想外の出来事が起こる場合ももちろんあります。ですので、視点はあくまでもニュートラルに持っておくべきです。

木星と天王星の会合は、興奮を伴い、独創的な影響を与えるものです。異例な価値観や新しい発想を受け入れることによって、未知の豊かさを経験できる可能性も大いにあります。

しかし、上記全ての恩恵に共通して言えることですが、「変わる」「異例な流れを受け入れる」ということを頑なに拒否していたり、自ら全く動かずにいた場合は、こういうアスペクトの恩恵は受けにくくなります。

もしご自分のチャートの牡牛座21度前後、あるいは牡牛座と調和的角度の乙女座か山羊座の21度前後に重要な天体や感受点がある場合は、肯定的な影響を受けやすいかと思いますのでチェックしておきましょう。

参考として、前回のサイクルで、木星と天王星が重なったのは、

2011年1月4日／2010年9月19日／2010年6月8日です。

前回は魚座での重なりでしたので、今回とはもちろんテーマ性も異なります。とはいえ、2010〜2011年の当時、あなた自身に「驚きの展開」や「青天の霹靂」と言えるようなことがあった場合は、体感として木星天王星のアスペクトを捉えることができると思います。

当時どのような影響を受けて、どのような対応をしたか、そしてどのようにご自身が変化したか、など色々と振り返ってみてください。来年のこの重要アスペクトを迎える上で、未来を自分なりに展望してみることもぜひ楽しんでください。

木星と土星とのセクスタイル

2023年06月20日、木星は魚座の土星とセクスタイル（60度）を形成します。

ぴったり60度になるのは6/20ですが、木星が牡牛座に入った時点でサインレベルでは調和関係なので、牡牛座木星期の約一年間、ゆるやかにずっと土星木星がタッグを組んでいる、と捉えていいかと思います。

このアスペクト自体はそれほどインパクトがあるものではないですが、今回あえて取り上げた理由として、土星のハードな影響を現在受けている人（後述します）にとっては、木星牡牛座入りによって厳しさが緩和する流れにあることをお伝えしたかったからです。

（同じく魚座には海王星もいますが、セッション現場で感じている限り、土星への影響の方が重要度は高いので今回は土星のみを扱います。）

現在人生の重要な節目にいて、この木星土星の調和的なアスペクトで援護を受けやすい人は以下に該当する方です。

1964年3月24日〜1964年9月17日の生まれ

1964年12月16日〜1967年3月4日の生まれ

1993年5月21日〜1993年6月30日の生まれ

1994年1月29日〜1996年4月7日の生まれ

※すべて、出生図で土星が魚座の人たちです。

ぴったり上の年月日に該当しなくても、概ね1964年〜1967年、また1993年〜1996年生まれであれば、この数年間（2023年あたりから2026年のはじめ頃にかけての期間）は、重要な人生の節目や転機にあたります（細かいタイミングやテーマは出生図によるので人それぞれ異なります）。

それなりにシリアスな決断や責任を取ることを促されていたり、大きなストレスやプレッシャーを感じることも多く、今まさに真剣な自問自答を繰り返していることも少なくないはずです。

自分の星回りのことを全く知らなかったとしても、こういった人生の節目にいるとき「自分はいま、人生の分岐点にいる気がする….」と直感できている人はとても多いです。

今年に入ってから、特に土星が魚座に入った今年の3月以降、上記期間のお生まれの人がセッションを受けに来られることが、一気に増えたのですがやはり偶然ではないと思います。

（星のことを知ったうえで行動するのはある意味当たり前だとしても、星のことを知ら”ない”にも関わらず、「自らの直感で感じてることや動いたこと」が、星と偶然一致している、という状況。これこそあなたが宇宙と共に生きている一番の証拠！）。

上記の生まれの人は、現在人生の節目や転機にいると同時に、今回、木星が牡牛座に入ったことによって何らかのサポートが入りやすい形になったので、ポジティブな気づきや流れを得るチャンスがあります。というより、既にそれは5月6月にかけての間で来てるかもしれません。そしてこれからも機会はあると思います。

「これからどうしようかな….」と思っていたところに、光が射すご縁やチャンスがあったり、仮に自信や希望を喪失しそうになっていたとしても、そこを持ち上げてくれるような流れです。

しかし、その恩恵に気づく現実で活かしていくためには、木星牡牛座期間に豊かさマインドを育むことや、これまでお伝えしてきた開運アクションなどに取り組み幸運体質になることが必要だと思います。

木星牡牛座のエネルギーを上手に日々の生活に取り入れていくことで、シビアな現実を見つつも前向きなビジョンや姿勢を持てたり、野心の実現に向かう後押しを受けるでしょう。悲観と楽観、現実と理想といった、真反対のバランス感覚を養いつつ進めることができるはずです。

この有益なエネルギーを活用するための鍵は、繰り返しますが牡牛座木星期間らしく豊かなマインドを持ち続けること、そしてあなたを幸せにするシンプルなことを見つけて心地よく過ごすことを、厳しい現実の中でも決して忘れないことです。

（ちなみに上記の年月日に該当しない人であっても、他の星の要素で人生の重要な転換期を迎えている人はいますので、上に当てはまらないからといって自分は関係ないとは思わないでください。「なんとなく今は重要期の気がする…いまが自分の節目な気がする….」と、あなた自身がビシビシ感じているなら、それは大抵当たっています。）

牡牛座木星期に影響を受けやすい人

以下で、牡牛座木星期に影響を受けやすい人を列挙していきます。記事の所々で既にお伝えしていますが、一応最後にまとめておきます。

はじめにお伝えしておくと、この牡牛座木星期にあなたがどんな影響を受けるかを個人レベルで見るためには、最終的には出生図を見るのが一番です。太陽占いでなく占星術として分析する場合、あなたの出生図の牡牛座にある天体の種類（太陽、金星など）や、現実生活のあなた自身の状況や意識状態によって、木星がどう活躍＆影響するかは一人ひとり異なることを重視するのが私のスタンスです。

なので記事でお伝えできることは、あくまでも不特定多数の方にお伝えできる区分にはなってしまうので何卒その点はご了承いただければと思います。

出生図をご自分で見る方は自分のどのハウスを牡牛座木星が通過していくかを把握しておくようにしてください。

1.ジュピターリターンを経験する人

牡牛座木星期に影響を受けやすい人は、まず出生図で牡牛座木星がある方です。

以下の生まれの人です。

• 1952年4月29日〜1953年5月10日
• 1964年4月12日〜1965年4月22日
• 1976年3月26日〜1976年8月23日
• 1976年10月17日〜1977年4月3日
• 1988年3月9日〜1988年7月22日
• 1988年12月1日〜1989年3月11日
• 1999年6月28日〜1999年10月23日
• 2000年2月15日〜2000年6月30日
• 2011年6月4日〜2012年6月11日

※サインが変わる境目の日で生まれる人は上記の日に当てはまっていても隣の星座（牡羊座や双子座）である人もいます。

上記の年月日の生まれの人は、牡牛座木星期のどこかのタイミングでご自身の木星と世の中の木星が会合する時がやってきます（ジュピターリターン ）。

しつこくお伝えしているように、出生図の状態やご本人のライフステージや意識状態によって経験することは千差万別です。なので、100％良いことが起こる、とは私は言いません。むしろ自我レベルではすごく忙しくなったり悲しいことが起こることも実際にはあります。

とはいえ。基本的には発展や幸運のチャンスがやってきやすい「12年に一度の拡大期」です。学びがたっくさんあります。行動範囲が広がったり、人との出会いが増えたり、冒険に出る機会を手にします。

約12年ごとに起こるこのラッキーイヤーは、豊かさや拡大、そして大きな自己成長がもたらされる時です。今後12年かけて学ぶことになることを、この一年間でまずはシャワーを浴びるように大量に学ぶことになるのではないかなと思います。プライスレスな経験ができるはずです。

上記の年月日に該当する人はぜひ、概ね12年前を振り返って以下のことを自問してみてください。

上記のことを振り返ることで、あなたがジュピターリターンで経験するパターンが何か掴めるかもしれません。

もちろん12年前と同じことはおきませんが、星回りの影響をファクトレベルで振り返り、自分の悪い癖や良い癖を掴めれば、今回のジュピターリターンを有意義に過ごすことにも繋がると思います。

ジュピターリターンを経験する人で、既に占星術に詳しい人は、ぜひ木星回帰図をご自身で出して、チャートを深読みしてみてください。これからの12年間の木星サイクルであなたが何を拡大していくかのヒントが得られるはずです。

2. 出生図で牡牛座要素が強い人

（ここからは占星術の基礎知識がある人向けの情報になります。）

木星が牡牛座でなくても、出生図の他の要素で牡牛座が強い人もまた、牡牛座木星期に恩恵を受けやすいです。以下に該当する人です。

• 太陽もしくは月が牡牛座（太陽や月がなければ金星や水星、火星でもOK）
• ノースノード（ドラゴンヘッド）、サウスノード（ドラゴンテイル）のいずれかが牡牛座
• 土星が牡牛座
• ２ハウスに天体がたくさん集まっていたり、ASCルーラーやMCルーラーが2ハウスにある
• 軸（ASC、MC、DSC、IC）のどれかが牡牛座

上記のどれに当てはまったとしても、基本的には木星の拡大＆増幅効果を受けやすいです。

表面的な良い悪いにとらわれず、「いま人生の何が拡大モード・増えるモードになっているか」に意識を向けることで、適切な形で星の影響を感じることができます。

嬉しいか、楽しいかなどの感情レベルで判断するのではなく、ニュートラルな意識で”可能性が広がっているエリア”が何かを捉えることをおすすめします。

また、上の項目のうち、サウスノードもしくは土星が牡牛座の人は、お金の罪悪感や自己価値の低さといった課題と十分にこれまで向き合っていない場合は、恩恵を受けるよりも苦手意識やカルマ的なパターンが強調される時期になるかもしれません。

ただし、これは悲しむことでは全くありません。ご自身にそういった課題がないかをじっくり見つめ向き合っていくことで、むしろ偉大な精神的成長や魂レベルの進化を遂げることができるチャンスです。

また、出生図では牡牛座に天体がない人であっても、牡牛座木星期の影響はもちろんあります。今回木星が牡牛座にいるこの約一年間は、自分の中にある牡牛座的資質を活性化するチャンスです。

ということで、いずれの場合も、牡牛座木星期の恩恵を最大活用するためには、良き心と調和的な意識状態を保つことが大切です。

逆に、どれだけ良い星回りであっても、何を現実で体験するかは本人の生き方に左右されることを日々感じています。

日頃から自分の波動を良くして、運気を上げておくこと、逆に運気を下げるようなことはしない習慣を形成しておくことが結局のところは大切です。ぜひとも良い癖をこの一年でつけてください。

3. 不動星座が強い人

牡牛座天体が出生図に全くなかったとしても、獅子座、さそり座、水瓶座の不動サインのいずれかが全体的に強い人は牡牛座木星期の影響を比較的受けやすいかと思います。これはセッションでリピートの人から色々フィードバックを得て、いま特に感じていることです。

• 太陽や月が、獅子座、さそり座、水瓶座のどれか
• さそり座や獅子座、水瓶座が出生図で全体的に強い人

太陽も月も水星も獅子座、とか、さそり座５天体あります、とかそーゆー感じの「塊」がある人は特にです。

現時点で、あなたが牡牛座木星の影響を強く受けているかどうかの一つの指標として、やはり過ぎた事実を振り返ることは一つの材料になると思います。

たとえば直近では、5/17に木星が牡牛座に入り、5/21に火星が獅子座入り、そこから火星と冥王星と木星で不動サインのTスクエアがありました。

野心、勇気、行動への力強いモチベーションが湧くと同時に、軽やかに物事が進まない（進められない）フラストレーションやストレス、でも絶対にやってやるぞ、といった強い決意です。そういった強烈なエネルギーが起こる時だったかもしれません。

5月後半あたりに、これまでの自分や現状をなんとか打破したい、と思う強い気持ちが起こっていたかもしれませんし、今もずっと日常の背後でそういったことを感じているかもしれません。

逆に「これだけは譲りたくない！」といった、自分のコアになるものを強く認識した機会を得た人もいると思います。その場合、牡牛座木星期は、どうやったらそのあなた自身のこだわりを大切にしつつ、時代や人に受け入れられるかを模索していくようにしてください。そして、あなたなりのフットワークの軽さを身につけてください。

牡牛座木星期には、不動サインが強い人にとって自分にとってゆずれないものを再確認すると同時に、停滞や頑固さを打破するきっかけもどこかであるのではないかと思います（特に天王星との合の影響で）。

自分の新たな財源や豊かさに気づいた時には、こだわりは大切にしつつも固執しすぎず新しいアイデアや方法を試していってください。

以上が、牡牛座木星期の影響を受けやすい人たちです。星占い的な分かりやすくキャッチーな内容にはなっていないと思うので、一般的な占い要素を期待した人にはイマイチな内容だったかもしれません（汗）。

逆に、現実的に自分を振り返ったり、星を使っていきたい人にはおそらく読むたびに新しい発見がある内容になっていると思います（と願っている）。

今回の牡牛座木星期に”嬉しい影響”を受けた場合は、まずは拍手喝采と祝福を送りたいと思います。宇宙からの報酬を、まずは素直に喜んでいただきたいです。

そして「謙虚な気持ちを忘れず、深く感謝すること」も、ぜひ忘れずにいてください。

木星に感謝してください、というよりは、

木星期の影響を大きく受けた時期に、はじめは恩恵を受けてたはずが、最終的に失敗や粗相を経験する人は大抵どこかで傲慢になっていたり、気が大きくなりすぎてキャパオーバーの結果であることが多いです。特に感謝の念を忘れて傲慢になっていたら、ちゃんと好ましくないものが返ってくるのが宇宙の法則なんですよね（笑）

良い流れがやってきたときこそ、感謝しつつ謙虚に気を引き締めることは大切で、逆に芳しくないハードな流れがやってきたときこそ人は楽観的になったほうがいいです、それが運を味方につけている人の共通点だと感じます。

ということで「牡牛座木星期の影響を受けやすい人」というテーマは以上です。

より個人的なテーマやタイミング、他の重要な自分独自の星回りとあわせて時期を把握されたい方は、また機会があればセッションもご検討ください。

ホロスコープを普段自分で読む人へ

最後に、ホロスコープを日頃から自分で読む人向けに、簡単ではありますがチェックポイントをお伝えしておきます。個人レベルで読む際に参考にしてください。

• 出生図で牡牛座に天体や感受点があるか？
• 牡牛座に太陽と月のミッドポイントがあればそれも要注目
• それらの自分の牡牛座天体や感受点の、アスペクトやディグニティの状態はどうか？
• トランジットの牡牛座木星が自分の出生図の何ハウスを通過するか？
• トランジットの牡牛座木星が自分の出生図天体とアスペクトを組むか？
• 牡牛座に天体や感受点がある場合、そこに木星が重なるのはいつか？（二重円）
• 出生図の木星とトランジット牡牛座木星のサイン同士のアスペクトはどうか？
• プログレスの月のハウスを確認。プログレスの月が示す自分の現在の内的テーマと、トランジット牡牛座木星が促すテーマに調和性があるか、もしくはテーマが全く異なるかを自分なりに考察する（両者のテーマが離れてる場合はバランスを取ることを忘れずに）

などです。ベースとなるこれらをまずは確認して、過去の星回りを参考にしつつ、この約1年間に人生のどのエリアで成長、発展の波を自分で作っていけるかを「楽しみながら」考えてみましょう！

あなたの出生図の牡牛座ハウスは、持続可能な繁栄を引き寄せるために、あなたが自分の価値観や心地よさを尊重したり、マイペースなスタイルで取り組む必要がある場所を示しています。

またそのハウスのテーマについては、あなたは現実的な考え方を抱いていたり、現世的な喜びを求めていたり、自分自身の五感やセンスを尊重できている可能性があります。

一般的な傾向として、牡牛座木星期には自分の牡牛座ハウスで以下のような影響があると考えておくといいです。

ぜひ自分自身の感じ方や状況に合わせつつ、考えてみてくださいね！

あとがき

以上、牡牛座木星期について、４記事にわたってお伝えしました。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます、そして本当におつかれさまでした（笑）。

牡牛座木星によって促される物質的な充実や五感の恵み、自然との調和やゆったりとした時間の使い方は、あなたが幸せな生活を送るための基盤となります。

自分自身を大切にし、心地よい環境を作り上げることで、ポジティブなエネルギーを引き寄せることをぜひ心がけてください。

占星術は私たちに有益な洞察や指針を与えるツールの一つですが、自己の根底にある信念、そしてあなた自身の行動や選択、そして日々の意識状態が現実に投影されることもぜひ覚えておいて頂けると最高です。

そして最後は自己の直感や経験にも耳を傾けることが大切です。

自分自身の可能性を信じ、運命を切り拓く手助けとして占いを現実的に使っていきましょう。世の中の情報も、私が記事でお伝えしたことも、そのまま鵜呑みにするのではなく、ぜひあなたに合う形にアレンジして活用してください。

あなたがおうし座木星のエネルギーを受け取り、幸運と実りに満ちた人生を歩んでいかれることを心から願っています！

最後に、気持ちが晴れやかになれそうな曲をシェア♪

牡牛座木星期の記事一覧

【保存版1】木星牡牛座入り2023年。豊かさと幸運を掴むチャンス到来！

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