こんにちは、占星家のサリーです。
先日、兵庫県高砂市のパワースポット、生石神社(おうしこ神社)を訪れてきました。
この神社は、「石の宝殿」と呼ばれる壮大な巨石をご神体として崇めています。。
生石神社は、
- 宮城県塩釜市の「神釜(しんかま)」
- 宮崎県霧島の高千穂峰山頂の「天の逆鉾(あまのさかほこ)」
と並んで、「日本三奇」の一つに数えられています。
神秘的な巨石がそびえ立つその光景は、人間の手によるものとは思えません。そんなパワースポットがあるなんて、訪れないわけにはいかない!
今日はその生石神社の現地レポートをお届けします。
目次
生石神社の基本情報
生石神社は、兵庫県高砂市の宝殿駅から徒歩で約25分の場所にあります。ちなみに正式な読みは「おうしこ」で、「いくいし」ではありませんのでご注意ください。
駅からは少々距離がありますが、道は平坦で一直線なので、散歩好きにはほどよい距離です。
鳥居をくぐってからの階段はやや急傾斜なので、気合いが必要かもしれません。もちろん、階段を使わずに回り道も可能ですのでご安心を。
それでは、生石神社がどのような経緯で創建されたのか、簡単にご説明します。
生石神社の創建
生石神社の創建は非常に古く、崇神天皇の時代(西暦97年ごろ)にまで遡ると言われています。その創建の経緯は、公式サイトに以下のように記されています。
生石神社の創建について
御肇國(はつくにしらす)天皇と称えられていた第10代崇神天皇の御代に、日本全土に悪疫が流行して人民死滅の危機になりました。
ある夜二神が天皇の夢枕に現れ「吾が霊を齋き奉らば天下は泰平なるべし」とのお告げがあったので、此処に生石神社が創建されました。
以来悪疫も終息して天下泰平となりました。
なんだか少し分かりにくいかもですので、、、平たく解説しますと、
かつて、全国で疫病が広まり、人々が苦しんでいる時期、巨石に宿る二神「おおなむち」と「すくなひこな」が、当時の天皇の夢に現れました。
「我らはこの巨石に住む神だ。この国は現在、病気が蔓延している。我らを祀ることで、人々を癒すことができる。」と、天皇に伝えました。
そして、そのお告げを受けた崇神天皇は、「おおあなむち」と「すくなびこな」を主祭神に選び、神社を創建しました。それが、生石神社の創建の始まりです。
・大己貴神(オオナムチ):出雲を拠点に国造りを成した神様。出雲大社の主祭神・大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)として知られる。
・少彦名神(スクナヒコナ):大国主神の国づくりを助け、多くの知恵と知識を持つ神様。一寸法師のモデルという説もあり。
生石神社のご利益・ご神徳
生石神社のご利益は、先程のお話からわかる通り、「厄除け・病気平癒・健康祈願」などと言われています。
また、これからご紹介する「石の宝殿」には強大なパワーが宿っているとされており、「必勝祈願」などにも最適です。
なぜ神様たちは石の中にいたのでしょうか?
崇神天皇がお告げを受けて、「オオナムチ」と「スクナヒコナ」を主祭神に選んで生石神社を創建したのは理解できました。でも、なぜこの場所に、この二神がいたのか、疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ここで少しエピソードをご紹介します。
神代の昔、天津神(あまつかみ)から「この国を整え、守って欲しい」と命じられたオオナムチとスクナヒコナは、そのために出雲からこの地へとやってきました。
そして、「石の宝殿」を造るために着手しました。しかし、阿賀の神たちによる反乱が発生し、それを鎮圧している間に朝を迎えてしまったのです。
夜の間に石の宝殿を完成させることができず、未完成のままになってしまった。しかし、その石に二神は留まり、永遠に国を守り続けることを誓った、ということです。
なぜ夜のうちに石の宝殿を完成させなければならなかったのか、次の日に持ち越しても良かったのではないか、など疑問は残りますが。。。
いずれにせよ、石の宝殿は推定で約500トンもあり、その形状も非常に特徴的ですので何か不思議な力が働いたのだ、ということは確かだと思います。
天津神とは?
天津神とは、高天原(たかまがはら)に住む神様たちのことを指します。また、高天原から降りてきた神様たちの総称でもあります。
高天原は日本神話における天上の国、つまり天国とされています。天津神は天上の神様で、地上の神様は国津神と呼ばれます。人間の世界に住む土着の神様と言えます。ただし、高天原から降りてきたスサノオやその子孫である大国主などは国津神とされています。
生石神社の見どころ
今回は、私が実際に足を運んだ経験から、生石神社の魅力とその見どころを皆様にお伝えしたいと思います。
見どころ1 : 石の宝殿
何と言っても、生石神社の主役は「石の宝殿」。神社へ向かう長い石段を上り、拝殿、神門を通り抜けた先に広がる圧倒的な存在感を放つ巨岩に、誰もが息を呑むことでしょう。
最初にお会いするのは、大己貴神(オオナムチ)と少彦名神(スクナヒコナ)。そしてその先に待つのが、ご神体「石の宝殿」です。
「どうやってお参りすればいいのか?」と神職に尋ねると、「巨岩の周りを左回りに進んでください」とアドバイスをいただきました。巨岩の裏側突起部分を両手で触れると、パワーをいただけるのだとか。
ご神体を直接触れるのはタブーかと思いきや、帰宅後に調べたところ、生石神社について書かれた日本経済新聞の記事で宮司さんが「手を触れてもいいですよ。本当のご神体は石の芯にあり、直接さわる訳ではないので」と話していたのを知りました。
そして、その巨岩の存在感はかなり圧倒的です。
ご神体の周りには静謐な空気が漂っており
「ここでは愚痴や冷やかしなど無駄口は叩けないな……..」と感じました。
とはいえ、実際岩を触ってみると優しく包み込まれるような印象を受けました。
では「石の宝殿」、チラ見でどうぞ。
↑写真右側の三角形になっている部分が石の裏側突起部分。
まるで巨大な石の塊が水の上に浮かんでいるようにも見えることから、古くから「浮石」と呼ばれていたという御神体。
↑上から眺めた感じ。事前に調べていたときに他の方の写真で見たより、かなり草木が生い茂っておりました。右上にちらっと見えるのが拝殿です。
見どころ2 : 靈石(れいせき)
残念ながら私が訪れたときに見逃してしまった「靈石」も見逃せないポイントです。
こちらは本殿の横に安置されており、「全身ノ力ヲ込メテ押シテ下サイ」とのメッセージが刻まれているそうです。力を込めて石を押すことで霊験が得られるとのこと。
さらに、靈石に触れた後に身体の悪い所を摩ると、病気平癒に効果があるとも伝えられています。
見どころ3:山上公園
生石神社の建つ宝殿山の頂上に広がる山上公園。
生石神社の「石の宝殿」を参拝した後に訪れることで、穏やかで神聖なひととき過ごせること間違いなしです。
山頂へのアクセスは一瞬です。神門を出てすぐ横にある階段を上れば、5分程度で息を呑むような景色が広がる場所に到着します。
この公園の魅力は何と言っても「石の宝殿の全景」を眺められること。その姿はまさに壮大で、一見の価値ありです。
さらに、公園からの景色は荘厳そのもの。場のエネルギーが非常に強く、心を揺さぶる迫力が感じられます。
山頂には「大正天皇行幸記念碑」や簡素な休憩所が点在していますが、その他はほぼ自然状態。岩盤は美しい色合いの凝灰岩で、まるで絵画のように美しい風景が広がっています。
ただし、お子様やご高齢の方と訪れる場合には、階段の途中での注意が必要です。それでも、生石神社への訪問はこの場所へ足を延ばす絶好の機会です。
ちなみに私が訪れた時は、はじめは天候が厳しかったのですが、それが逆に神聖な雰囲気を高めてくれました。平日だったので人がいなく、自然と自分自身、そして場のエネルギーと向き合う時間を持つことができ、非常に有意義な内観ができました。結局、1時間ほどここでのんびり過ごしたのではないかと。
最後、帰ろうとした時に陽が射し、その暖かさと、場のエネルギーがさらに高まるような感覚がし、深く感謝の念に包まれました。
静寂な神社で自己や高次元存在と対話する特別な瞬間
人々が少ない時間帯に神社やパワースポットを訪れることで、一層その場のパワーを感じることができることを、生石神社と山上公園を訪れて改めて実感しました。
人々の会話が耳に入ると、心と対話する時間を見つけるのが難しくなります。週末に訪れる場合も、早朝など人のいない時間帯を選ぶことをオススメします。
パワースポットへの旅は、自分自身と向き合い、新たなエネルギーを得る素晴らしい機会です。また、静寂な空間で自身が浄化されることによってあなた自身のハイヤーセルフや守護霊との繋がりを強められるチャンスでもあります。
ぜひあなたもピンときた神社やパワースポットを訪れて、その力強いエネルギーを体感してみてくださいね。
では、本日はこのあたりで。
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