2018年10月1日午前11時3分 今年の4月後半から逆行していた冥王星が順行へと切り替わりました。
しばらく逆行していた冥王星が順行に戻ることでどんな変化あるのか、そもそも冥王星ってどんな天体だったっけ、冥王星といえばナチュラルサイン蠍座だっけな、そいや今って蠍座木星期でもうすぐ射手座木星期らしい、という感じで色々なんとなく知ってはいるけどもっと詳しく知りたいなと気になっている方も多いのではないかと思います。
ということで本日は、冥王星にまつわることをシェアしたいと思います。冥王星の特徴、冥王星逆行の意味、順行の意味などを蠍座木星期やこれからの射手座木星期のことも踏まえつつ、自分の頭をすっきりさせるためにもまとめていきます〜
冥王星の特徴
冥王星:蠍座の支配星
【基本的意味】変容。始めと終わり。死と再生。カルマ。絶滅。除去。一新。再建。地下。秘密。死後。
【キーワード】宇宙との契約。カルマ。再生力。
【ホロスコープの中で冥王星が示すもの】向きあうことや乗り越えることで魂や人生を変容させる力を持つテーマ。課題。カルマ。
引用:魂のブループリント
冥王星は公転周期が長く、約248年をかけて12星座を1周します。毎年逆行あり。現在の冥王星はやぎ座を移動中で、2022年頃までやぎ座に滞在します。なのでまだしばらく、冥王星はやぎ座的特色を帯びた冥王星ということになりますね。
やぎ座は社会、国家、組織などを表すのですが、「変容」や「死と再生」「破壊」などを表す冥王星がここに滞在するということは、社会・国家・組織などのこの世界を取り巻く大きな母体が根底的な変化・変容を繰り返すということになります。しかも、それは軽快なものというより、根本からうねりをもって底をひっくり返すような破壊力をもったものです。
昨今のニュースを見ていても組織がらみのトラブルは本当に多いなと感じますよね。それは2008年にやぎ座に入った冥王星が、社会の構造、個人におけるやぎ座領域の破壊を行ってきた影響といえるのではないかと思います。
長い時間をかけて星座間を移動して行く冥王星は、個人的な運命を表すと言うよりも「世代」の特質を表す惑星といわれています。個人に日常的な小さな変化をもたすことはないですが、個人の人生や社会の在り方を根本から変えてしまうかもしれない未知の『深い変容力』をもった星なわけです。
冥王星逆行が意味したこと
まずはじめに占星術でいうところの『逆行期間』にどんな意味があるかというと、忘れていたことを思い出したり、大事なものを何なのか再確認したり取り戻したり、これまでのことを見直したりする『振り返り』のタイミングだといえます。
冥王星が逆行していたということは、その期間中、社会全体が、そして私たち自身も「破壊や再生」させるべきものが何なのかを見直していたと言えます。そして、これから何を変容させて生まれ変わらせていくべきなのかを問いかける時期でもありました。見直し、問いかけのプロセスを経験していたのですね。
そして、様々な問いかけを突き詰めていくと、自分たちにとって何が真実であり根源、源であるのかという問いに最終的には行き着きます。私たちはなぜ生きているのか、なぜ存在しているのか。むしろ、そこにまで問いかけが及ばない場合は、振り返りきれていないのかもしれません。
生きる目的や自分が存在する理由というのは、人それぞれあるかと思いますが、大事なことはその内容自体というよりも、本当にそこに嘘がないですか、という点です。
見直しや問いかけの結果、出てきたものが自分に正直なものである限りそれは常に正しいものだと私は思います。
何が真実であるかを探るということは同時に、自分のなかの嘘が露呈するということでもあります。社会の嘘も、自分自身の内面の嘘にも向き合う必要があった、ということが冥王星逆行中に課された大きなテーマでした。
真実でないものを破壊していった冥王星の逆行。。。
と聞くと、なんだか話がシリアスになってきますね。でもここでハッピーニュース。「破壊と再生」は常に表裏一体です。破壊の後には始まりがあります。破壊→再生という原理がこの宇宙に働いているからこそ、私たちは変容を果たすことができるのです。新しいものを生み出すには、古いものを一度壊さなければいけないのがこの世の摂理。そう考えると、逆行から順行への移行期間は浄化・断捨離期間だったといえるのではないでしょうか。
そして、破壊→再生を経て私たちに新たな変容をもたらすのが、冥王星『順行』に戻った今のタイミングだといえます。
冥王星巡行と蠍座木星期、そして射手座木星期へ
10月1日、逆行していた冥王星が順行に戻り、冥王星の力がスムーズに発揮されるようになります。いや、スムーズという緩やかなものではなく、この4〜5ヶ月自分の中で溜め込んでたパワーが一気に溢れ出てくるといってもいいかもしれません。
冥王星逆行期間中に、自分の内面に向き合おうとしていたけど自分にとっての真実がわからずモヤモヤしていた人、現状打破がうまくできなかった人、なかなか自分と向き合う勇気がもてなかった人、気持ちのせめぎ合いで何が自分にとって大切なのかいまいちわからなかった人、本当の望みがわからず迷走気味だった人。順行後はみなさん冥王星順行のパワーに後押しされて、魂の深い内面と向き合い、魂の中にある強い思いにたどり着くことができそうです。
自分と向き合った先で発見する埋もれていた強い思いは、もしかしたら、これまであえてスルーしてきたことかもしれません。向き合いたくなかったテーマかもしれません。
でも今のタイミングで冥王星に後押しされて気づきを得たテーマや事柄を、私たちは避けて通ることができません。魂のブレイクスルーは深い感情の中からしか起こすことができないからです。そしてそんな奥深い層の感情や記憶を司るのは冥王星とそのナチュラルサインである蠍座の使命でもあります。
ということで、過去の忘れてしまっていたトラウマとか記憶とかを今の時期ふと思い出したら、それはぜひとも取り組むべき自分自身のテーマの可能性が大です。
蠍座木星期のラストスパート
現在は『蠍座木星期』です。先述したように蠍座は冥王星のナチュラルサイン。木星が射手座に移行する2018年11月8日まであと1ヶ月ちょっと。冥王星が順行に戻ってから1ヶ月の猶予のあと、蠍座にある木星が次の射手座に移行するというのは、いまの時期もう明らかに冥王星・蠍座のテーマに取り組んでねと宇宙から言われているような気がするのですがどうでしょうか。
チャンレンジしたいけど、怖くてできてないことはありませんか。
なんとなく気になっているけど、自分には向いてないだろうと思って、埋まったままにさせている好奇心や探究心はありませんか?
恐れや自己否定のフィルターで見えなくなっている奥にある自分の願望に気づくようにすれば、これまで自分でも気づいてなかった才能や新しい能力を11月8日からの射手座木星期に最大限発揮することができるはずです。
破壊し浄化しきったあと、私たちはどんな世界観を再創成するのか。そのための最終調整、頑張っていきましょー!
↑の記事で射手座のこと、木星のこと、そして射手座木星期について書いています。継承し、融合し、再建する冥王星
冥王星が自分の星座に来たときには、何かを破壊的に失う可能性がある一方で、絶対的な何かを相続するとも言われます。相続は遺産だけでなく、自分が何かを託されたり、誰かがこれまでやっていたことを継承したりというのも意味しています。蠍座木星期のラストスパートである今、そこに蠍座的な「融合」や「一体化」が強化されます。
なんといっても冥王星順行期に戻った直後の今は「再建」「復活」に追い風が吹くタイミングです。これまで一度トライしたけどうまくいかなったこと、かつて失敗したことに再度チャンレンジすることをオススメします。冥王星・蠍座の執着心を味方につけるとリベンジが成功させやすい時期ですね。
蠍座木星期&冥王星順行のいま取り組みたいこと
順行に戻った今、取り組みたいこと。それは、逆行期間に上手く進まないなーと悶々としていたことを何はともあれもう一度挑戦してみること。
逆行期間中に限らずとも、過去に途中で投げ出したことや自分には向いてないやと諦めていたことを、とにかく再挑戦してみることもいいかもしれません。
あと1ヶ月でやってくる射手座木星は私たちが望む未来へと羽ばたかせてくれるはずです。でもその前に宇宙が与えてくれた助走期間があります。それが今の蠍座木星期であり冥王星順行期です。
内面に深くコミットしやすい今の時期に、少し後ろを振り帰って、一度放り投げてしまったものの中に宝の原石が落ちていなかったか再発掘するチャンスです。
それは自分自身を深く探っていくなかで見つかるものだと思います。
自分にとって真実は何なのか、本当に望んでいることは何なのか、自分に問いかけて実際の行動を何か小さいことでも起こしてみてはいかがでしょうか。
では、本日はこのあたりで。