成功者の思考と行動をインストールするという王道の秘訣

先達の知恵 ブック

先日、「99%の人が知らない」 人生を思い通りに動かす大富豪の教えという本を読みました。

内容をざっくりとですが、紹介したいと思います。

成功者と波長を合わせる

「99%の人が知らない」→つまり、1%の人は知っているということですが、このタイトルフレーズを目にしたとき、昔お世話になったバイト先のNさんのことばを思い出しました。

(Nさんって誰?→ Nさんにまつわる波動の話:運が良くなる波動の法則。波動を上げるために意識したいこと

Nさん「世の中には、普通に暮らしてたら知ることができないことがある、でも1%の人はそれを知ってるし、実行してる。大多数の世間の人にとってはその人らは非常識な人間で、彼らの考え方は現実的じゃないってなるけど、でも非常識な人間の中に入ってしまったら、それは常識になる。つまり、自分が向かいたい世界に行こうと思ったら、その世界に浸かることや。今の自分にとっては非常識やと思える世界に波動を合わせるんや」

確かこんなことを言っていました。

もし自己啓発本でこのフレーズを読んでいたら、スルーしていたかもしれません。でも、信頼できる人の口から直接それを聞かされたことは、とてもインパクトのあるのものでした。

「既に成功している人たちは、自分とは違う存在」という意識がある限り、自分と成功者は離れた関係にいます。いまの自分の環境がどんなものであろうと、まず自分の意識を彼らの波長に合わせていくことで、近づいていくことができるように感じます。

じゃあどうやって波長合わせていくの?

となりますが、それは、スピリチュアル的に言えばビジュアライゼーションで彼ら成功者のエネルギーが自分の中に流れてくることをイメージすることかもしれないし、自分がすでに彼らの世界で一緒に談話していることを臨場感をもってイメージすることかもしれません。

いやいや、そんなスピリチュアル系の話は無理って人は、実際に彼らに知り合うようにコンタクトを取ることから始まり、知り合いになり、実際に会って話すことが目下のTo Do Listになるかと思います。どんなアプローチの仕方にせよ、要は自分がインストールしたい新しい価値観や世界観を自分に定着させるということが目的なわけで、何かしら現在地の自分とは違うことをする必要があります。

本記事でこのあと紹介する「99%の人が知らない」 人生を思い通りに動かす大富豪の教え/水野俊哉:著にもある通り、

やっぱりね、上を目指すには自分がこれから付き合っていこうと思う人たちの生活レベルを体験しないと、話題が合わないんだよね

ということです。本書のなかで主人公・橘拓也は、この言葉を成功者に言われたことがきっかけで、彼ら成功者との距離を縮め「波長を合わせる」ために、新幹線のグリーン車に乗ることを決心します。そして、そのグリーン車のなかで、見知らぬ隣の人に話しかけることによって、道がひらけていきます。

私がまず注目したいのは、「グリーン車のチケットを買った」という、通常の彼のマインドでは(あくまでも彼にとっての)取らない行動を選択した、という非日常・非常識へのダイブです。

このダイブってすごい勇気いります。普段の自分からしたら、無駄使いに思えるだろうし、10秒でも寝たら損した気分になるかもしれないし、たかだか数時間の移動に自分の日給以上もあるかもしれない金額を費やすのは、普段ちまちま貯金しているのがアホらしい……エトセトラエトセトラ、いくらでもストップをかける「(自分にとっての)常識枠内の」声はあがってきます。

グリーン車へのアップがたとえわずか5000円だとしてもそれってけっこう大きいですよね。でも費用対効果だけで物事を考えるのは世界を狭めることになります。それを押し切って、というか、ダイブしたあとにもこのストップをかけてくる声は聞こえてくるのですけど、それをはねのける決意した瞬間に人の波長・波動というのは切り替わるような気がします。

日々の生活を向上させることで、もちろん波長は良くなります。部屋のそうじや観葉植物、ヘアスタイルを変える、などなど小さなことを一つ一つ丁寧にすることで良い波動が出てくるのは確かだと思います。でも、劇的に変わるのはなかなか難しいわけです。

だからこそ、ワープというかどこでもドアというか、そういう時空を超えた見えない変化を瞬時に起こすためには、「非日常・非常識へのダイブ」が必要になります。

村上春樹の「1Q84」のなかで、ドライバーの運転手は言います。

つまりですね、言うなればこれから普通ではないことをなさるわけです。そうですよね?真っ昼間に首都高速道路の非常用階段を降りるなんて、普通の人はまずやりません。とくに女性はそんなことしません。で、そういうことをしますと、そのあとの日常の風景が、なんていうか、いつもとはちっとばかし違って見えてくるかもしれない。

そしてそのあと、ストーリーはパラレルワールド的な世界で進行していきます。パラレルワールドについては書きたいネタたくさんあるけど、ぜんぶ話してると、いつまでも本題の内容に入れないので、ちょっと今日はスキップ。。。

「99%の人が知らない」 人生を思い通りに動かす大富豪の教えでは、日常的選択からダイブした主人公が大富豪から得た学びを実行していきます。

レッスン1:100冊読書する

「本に載っていることはすべて情報です。大切な情報もあれば、何の役にも立たない情報もある。だけど、それはすべての人に同じように当てはまるわけじゃない。ある人にとっては意味のない情報だったものが、読む人にとっては人生を変えるくらい大きな意味を持つことがあるんです。それが本というものですよ」

「気になった本があれば、全部買うといい。まず最初に大切なのは、好奇心のアンテナを立てることだ。せっかく立ったアンテナを折っちゃいけない」

「ある程度読み進めて、さらにその分野の本を読もうという気になったら、2000円以上のものにした方がいい。内容は高度になるかもしれないけれど、そのレベルになると、より本質的なことが書かれているんだ。読みやすいように書き下ろしたものより、よっぽど真実が読み取れるはずだよ。本来の理論、ベースになった研究、そういうところが大事だからね」

私も読書がとても好きなのですが、私のなかで最強の本読みとして高き存在である立花 隆さんとかの書評を読んだり、彼の読書遍歴を知ったりすると、自分がいかに知らないかということを痛感します、もうほんと気持ちいいぐらい、自分の無知にびっくりする。

でもだからこそ、違う分野の本に手を出してみたくもなるし、好奇心は芋づる式に新たな分野の発掘をもたらしてくれます。で、個人的な経験を言えば、これまでの人生のそのときどきのターニングポイントになる点というのは、読書で深く感じるものがあったことに連動していることが多いかなと思います。自分の場合は、ビジネス書はあまり読まないので文学や哲学・心理学系からの学びになるのですが。

レッスン2:100人の起業家に会う

「大切なのは主催者でもなければ、そのパーティーに参加している著名人でもない。君がそこで最初に名刺を交わすべきなのは、そのパーティーの参加者と一番たくさん知り合っている人物だ。」

「いわゆるハブだね。ハブになっている人物を見つけるんだよ。」

「大切なことは沢山の人と知り合って、新しい世界を切り開きながらも、その世界に溺れることなく、目の前にいる自分を今まで支えてくれた5人、10人の人間を大切にすることなんじゃないかなってね」

「橘くんがもし自分の仕事を立ち上げる日が来て、そして営業をしなくてはならないとしたら、まず最初にすることは、新しいお客さんを探す前に目の前にいる人をどうやって幸せにするのか、それを探ることが大切だ。それが近道だと思うよ」

レッスン3:100人にセールスする

「ビジネスで成功する要素として僕が思うのは、まず小資本、少人数。そして高収益なビジネスモデルを作り上げることだと思う」

「いいかい、売る相手を決めて、そして相手を意識してその顔を思い浮かべて物を揃えれば、それは必ず相手に必要とされるものなんだ。そしてそのやり方をしようと思えば、不特定多数の何万人にセールスをかけることより、はるかに有効なんだよ。まず100人にセールスを成功させてみることだ」

目の前にいる人の顔をみて、何が欲しいかを考えることだ。-顔の見えない誰かを相手にするのではなく、まずはそばにいる人を見ろ。そして、その人たちが何を必要としているか。それを考えることが、成功への第一歩なのではないだろうか。

「もし自分が物を売るとしたら、サービスを提供するとしたら、そのお客さんがどんな世界で生きているか。何を求めているか。それを想像ではなく、実感として持っていなくては、望むものは提供できない」

「最初から富裕層を狙ってビジネスを計画したほうが、効率がいいと思っている。-中略- 相手は富裕層だ。もし君が売ったものの成果が出れば、単価を上げればいい。ただその成果を出すためには、君は僕の生活の中身を知らなくちゃならない。だからグリーン車に乗るという体験には、大きな意味があったんだ」

私がこのブログを始めたきっかけとして、一人の旧友の存在があり、書くときはなんとなくその人をイメージして書いています。不特定の人に情報発信していると思うより、特定の人に向けて書いていると意識することで、ちゃんと息をしている文章を書けるのではないかと。

レッスン4:1000万円の売上をつくる

「英語が話せるというスキルをそのまま提供するだけじゃだめだ。その付加価値が、ライバルより一歩抜き出すきっかけとなり、そして自分のサービスの単価を上げる役目を果たすんだ」

「顧客のニーズを見つけ出して、そこに自分の持っているスキルをうまくつなげれば、ビジネスは必ず成功する。その代わり、どんなに素晴らしいスキルを持っていても、それが顧客のニーズや時代のニーズに合っていなければ、それはビジネスにはならない。ビジネスは相手のことを考えられる人間だけに、成功の道が開けるんだ」

「そして付加価値を見つけたら、誰よりも早くそれを商品化することだ。魅力的なアイデア、成功する可能性のあることは、いずれ誰かが思いつく。そこで二番手に甘んじてしまったら、先行利益にありつけなくなる」

「本人が自分の魅力を発信することこそがブランディングだ。そしてそれをいかに効率よく継続していくか。それがブランディングを成功させるカギなんだ」

「アポを取ったら、そこから自分の売るサービスをもう一度見つめ直して、相手の顔を浮かべてその嗜好を理解すること。そこからシミュレーションして、臨むんだ」

社会人の経験がある限り、そして学生であったとしても、何かしらのスキルは持っていますよね。そのスキルのレベルに関わらず、そのスキルをもってスタートできることをまずは見つけること。そして、自分の経験や学んだことをうまくミックスさせていけば、それは自分だけの独自性になり付加価値になります。いつだって、できることは何かあるのです。

レッスン5:脱サラして起業する

「もしビジネスをスタートしたら必ず独立しなくちゃいならない。起業するタイミングを見つけ、そしてそれを成長させていく機会を見極めることだ。」

「もし一生続けるのだとしたら、副業という形では決していい結果は生まれない。もちろん、本業と並行することに何の意味もないわけじゃない。そもそもいきなりすべてを起業に賭けるなんていうこと自体、学生起業家ならともかく社会人として生活を営んでいたら、さらにもし家族があるとしたら、リスクが大きすぎる。だから起業の多くは、最初は副業としてスタートする。これは当然だ。だけどね、本当にうまくいく事業に本気で取り組むのだとしたら、どこかでそれを本業として舵を切る瞬間がやってくるはずなんだ。」

「勇気はいる。だけどだからこそ何かを思い付いたとしても、100人が100人、起業するわけじゃない。起業家としてスタートラインに立つ人間は、まずそこでふるいにかけられるんだ。そのラインに立った自分には自信を持ちなさい。」

「勇気をもて」って簡単に人には言えますけど、いざ自分が何か新しいことを始めるのって、ほんとに難しいですよね。いろんなタイミングが合ったり機が熟さないとそのはじめの一歩がめちゃくちゃ重い。だからこそ、スタートラインに立って一歩を踏み出した時点でその自分を大いに褒めてあげたらいいと思います。

後半の内容について

本書の後半については、起業したあとの、より実際的なアドバイスを含んだ内容になります。いま同じように、何か自分のビジネスを少しずつ始めていきたい人や、まだ何も考えていないけど、とりあえず一生会社員で終わるのは嫌だと考えている人にとっては、道筋をつけてくれるような具体的なアドバイスに出会えるはずです。

成功談を読むことで、自分の今の状態を悲観するか、彼らの波長に合わせてそこに自分をもっていくようにするかは、自分の意志で選択できることです。

それならば、まずは先達の知恵をインストールして、自分の古いシステムをアップデートいていくのがいいですね。

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