過去に縛られない生き方。アドラー心理学に学ぶ、幸福度は過去から自由になれるかどうかにかかっているという件

アドラー心理学_過去 心理・習慣・自己啓発

こんにちは、サリーです。本日はアドラー心理学について。

突然ですが、

私たちの世界には、本当の意味での「過去」は存在しない。

こう言うと、皆さんはどう思われるでしょうか。これはアドラー心理学のなかで私が非常に衝撃を受けた一文です。

「共同体感覚」「勇気づけ」など、アドラー心理学の本(嫌われる勇気とか)を読んだことのある人からは広く認知されている概念は他にもいくつかあるのですが、今日は私が最も衝撃を受けた過去の概念(正確には『目的論』の一部)、つまり、私たちは過去の記憶をどう扱っているのか、というテーマに焦点を当ててアドラー心理学をひっぱりつつ話したいと思います。

アドラー心理学を学べば、過去に縛られずに生きるヒントが得られるのです。

幸福度が低い現代

世界中で戦争をしていた過去に比べると、現代は平和で豊かな時代。物質的には贅沢な時代だと言えるでしょう。

しかしその一方で、「心の底から充足感を感じられる人生を送れていない」というのも否定できないのが現状だと思います。私自身、普段占星術セッションをしていても、やはりそのあたりは強く感じることです。

では、豊かなこの時代に、なぜ人は幸福を感じられないのでしょうか?

不幸の大きな原因は過去に縛られていること

過去の記憶_アドラー

幸福感や充足感を感じられない要因の一つとして、「過去に縛られている」ということが挙げられます。

昔と比べれば、今では生活が便利になったおかげで、生産的かつ有益なことを考える時間を生み出すことができます。しかしその一方で、本来考えなくてもいいような余計なことを考える時間も発生するようになりました。さまざまな心配事や雑念ですね。

実は私自身、本当にどうしようもないくらい小さいことを気にする時期がかつてあったので「過去に縛られる」という点では非常に心身ともに消耗しておりました。そのため一大決心をして、「色々なことに縛られないように、自由な精神で生きられるように」自分を訓練してきた経緯があります。

そんなこんなで私は「過去に縛られず精神的に自由に生きる」ためのメンタルコントロールをアドラー心理学を知らずにかつて取り組んでいたのですが、それでも、「幸せになる勇気」を読んだことで、まだまだ自分が過去との関係においてできることがあると多くの発見をしましたし、肝心なことは出来てなかったのかもしれないな、と感じました。

過去にどのような意味づけをするかによって記憶が変わる

アドラー_過去

われわれは過去の出来事によって決定される存在ではなく、その出来事に対して「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。

現代のように色々なことを考える時間があれば、もちろん過去のことにも思いが飛ぶようになります。特に現在の状況が、自分の好むものでなかった場合、未来を展望することは難しく、どうしても過去へと気持ちが向く傾向になってしまうものです。

そして、意識する・しないに関わらず、私たちは自分の過去の出来事に意味を与えています。

たとえば、辛い子供時代を送ったとして、その過去に「家庭環境が悪かったから性格が暗くなった」という意味づけをしていたとします。家庭環境が悪かったことで今の不幸な自分がいる、つまり「過去をトラウマ的なものとして」、記憶の中に残します。

しかしアドラー心理学では、「人間はいつでも自己を決定できる存在である」とします。

つまり、自分の人生を決定するのは、過去ではなく「いま、ここ」を生きるあなた、だということです。

冒頭で述べた「世界には、ほんとうの意味での「過去」は存在しない」というのは、その意味においてです。

人間は誰もが「わたし」という物語の編纂者であり、その過去は「いまのわたし」の正当性を証明すべく、自由自在に書き換えられていくのです。

人は過去に起こった膨大な出来事のなかから、いまの「目的」に合致する出来事だけを選択し、意味づけをほどこし、自らの記憶としている。逆にいうと、いまの「目的」に反する出来事は消去するのです。

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私の体験より

具体例として私の体験を紹介します。特に女性はもしかすると私と似たような過去の意味づけをしてる人が多いかもしれません。

私には、海外一人旅をよくしていた時期があります。危険地帯には行かなかったものの、ミニハプニングは色々と経験しました。タクシーで変なところに連れていかれたり、勝手にお金を要求されたり、ジプシー集団に包囲されてスマホを盗られたり、ゲストハウスで異性に迫られたり、睡眠強盗にあいそうになったりetc。こういったプチ事件(?)は女性一人で旅をしていると結構あるのではないかと思います。

これらの旅の経験を振り返ったとき、実際にスマホを盗られたという事実は変えられませんし、怖い思いをしたことによって、嫌な印象が残っているのも確かです。数年経った今でも外国で子供の集団を見たりすると、気持ちより先に体が反応して一瞬動きが止まることもあります。

しかし、アドラー心理学を取り入れるのであれば、「過去の記憶を書き換える」ということを選択すべきなのです。

旅での過去を振り返るときに、何よりも私が思い出すべきなのは、嫌な目にあったことではなく、旅の中で人に助けられていたことも事実だ、という記憶です。

記憶と過去を再選択することが大切。

たしかにスマホは盗られました、でもそのあと、偶然出会った人に助けてもらいました。そして、宿では素敵な仲間に巡り合い、かけがえのない時間を過ごすことが出来ました。そして他の土地でも、親切心で色々なことを教えてくれる人もいました。

彼らが私にしてくれた行為の真意は、ここでは重要でありません(もしかして、あとで騙すつもりだったかもしれないとか)。

大切なのは、私の心を少しでも幸せにしてくれた彼らが実際にいたという記憶を「選択する」ということなのです。

過去に縛られない生き方。過去から自由になる!

過去から自由になる

このようにして、過去に実際起こったことに対してどの記憶を選択し、どんな意味づけをするかで、今の自分を変えることができます。

  • 「世界は危険なところであり、人々はわたしの敵である」とみるか
  • 「世界は安全なところであり、人々はわたしの仲間である」とみるか。

捉え方を変えるだけで、その過去の記憶はアップデートされます。過去の記憶によって狭められていた自分の価値観が自由を獲得します。しかし、過去の記憶をアップデートせずにネガティブな捉え方をしたままだと、私たちは過去に縛られて生きることになります。

過去が「いま」を決めるのではありません。あなたの「いま」が、過去を決めているのです。

いつなんどきも、私たちは自分を変えることができるし、過去だって変えられるのです。

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不遇な今のつらさを忘れるために悲劇という安酒に酔う

どうして過去に起きた悲劇を「教訓」や「思い出」として語る人もいれば、いまだその出来事に縛られ、不可侵のトラウマとしている人がいるのか?
これは過去に縛られているのではありません。その不幸に彩られた過去を、自らが必要としているのです。あえて厳しい言い方をするなら、悲劇という安酒に酔い、不遇なる「いま」のつらさを忘れようとしているのです。

厳しいことばですが、上の引用は真理だと感じます。本記事で「過去に縛られる」という表現を何度か使ってきましたが、アドラー心理学的に言うと、「私は望んで縛られている」ということです、笑。不幸な過去を自分が必要としている、と。

先ほどの一人旅の話で考えてみましょう。

私には当時、旅の経験を伝えたい人がいました。一人旅に行ったことで、「私は成長し、人間として深くなったのだ」と知ってほしかったのです。でも実際のところ、思っていた以上に臆病で英語も当時ろくに話せなかった自分は思い描いていた「理想の独自体験」があまり出来ずにいました(=これが「不遇な今」です)。

そんなときに私の身に起こった数々の小さなハプニング(=「悲劇という安酒」)。

ハプニングは、私が旅を通して成長したと”見せかける”絶好の自慢話だったわけです。そこから、何を得て、何を感じ、どう成長できたのか、といったことをあまり考えることなく、私はその出来事を旅土産として持ち帰りました。

その結果、最終的にわたしの内面で何が起こったか?

「世界は危険なところであり、人々はわたしの敵である」という世界観の構築です。

本当は、世界をもっと知りたくて強くなりたくて出かけたはずが、気づかぬうちに世界をさらに怖いものとして記憶することになったのです。

新たな過去を決定し人生を再選択する

人生を再選択

当時の私にとって必要だったことは、「過去に自分が作った物語に気づき、これからはどうしたいかを考えて、新たな過去を決定し再構築する」ことだったのではないかと感じています。

今は自分が作り出した物語に気づいているので、軽やかに過去を書き換えていくことができます。実際、世界観は書き換えられ、出会う人も自分の行動も考え方もここ数年で大きく変わりました。

心のブレーキがないか、自分に問いかけてみよう

今あなたが、自分の内的な部分でどこかブレーキがかかっていると感じているのであれば、それは過去に起因しているかもしれません。

自分が無意識に感じていた恐れに、腰を据えて向き合ったとき、じつはそれが実はたいしたものじゃなかったと拍子抜けすることもあります。それはそれで面白い発見になるはずです。

過去の記憶の捉え方を変えることで、現在に変化を起こすことのできる無限の可能性を、私たちは秘めています。過去から自由になれるのです。

では、本日はこのあたりで。

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