12月12日 14時12分、双子座にて満月を迎えます。2019年最後の満月です。
世間が着々と年末モードへと切り替わるなか、先日3日には木星が射手から山羊に移り、約一年間漂うことになる世の中の流行のシフトチェンジが起こりました。今回の双子座満月時には、冥王星・土星・木星・金星が山羊座に。
具体的な表れ方は人それぞれだとしても、12月に入ってこれまで以上に益々変化が起こっている人は多いのではないかと思います。
なぜって、これだけヤギパワー(地のエネルギー)が強くなってくると目に見える現象として変化が起こってくるので、割とわかりやすい感じで人生の節目となるような体験をしやすいのですね。何と言っても来年以降のすさまじい星の動きの前段階の流れもありますし。
ではまずは双子座の特徴からいきましょう。
ふたご座が表すもの
双子座は12星座中、3番目のサイン。柔軟宮・風の星座です。
外界にアンテナを張り、機敏な反応力を武器にして興味や好奇心を自由に広げていくフットワークの軽さが特徴の双子座。
さまざまな情報に関心を持ち、変化に対しても素早く対応できるフレキシビリティ。アンテナを全方位に張り巡らしているので、フォーカス度は少々落ちますけれども。
一つ前の牡牛座で得た肉体を使って、今度は自分ができることの可能性を探っていきます。「牡牛座で定着した個人としての可能性を、いかに外の世界で多角的に発達させるか」が双子座にとってのテーマです。
肉体を手にしてまだ間もないので、外部に「反応すること」は楽しいのですが、集めたことに対して考察することや、他者との共存についてじっくり向き合うこと、なぜ生きるかといった哲学的なテーマなどには軸が置かれません。むしろ一つのことにこだわってると双子座のもつ俊敏性が活かされない。豊かな好奇心と機知と若さを武器にして、多種多様な意見や情報に接し、理解し、楽しむこと。活発性・敏捷性。スピード勝負です。
ある特定のテーマに絞ってアプローチするよりも、どちらかと言うと浅く広くざっくばらんに情報や知識を全方位から”集める”感じ。二足のわらじを履いて、忙しく動きます。
鋭い機知はピカイチで、新しい活路をスピーディーに切り開く軽快さは思索型タイプの人からすれば目を見張るものがあるのではないしょうか。
射手座は海を超える移動つまり「海外」を司りますが、双子座的冒険は近距離の移動で、身近な小旅行(国内の移動)です。仕事の国内出張とか日々の移動も双子座領域ですね。
自分を使ってこの世界を生きていくんだ、という若さと純粋な好奇心を持つ双子座にとって、重宝するのはどちらかというと実際に「使える」情報や知識、あるいは今日から実践できる日常レベルの処世術。
俊敏で知的な双子座ですが、そのポジティブ面が反転すると、器用貧乏・情報過多・落ち着きのなさ・神経質・優柔不断などが目立つようになります。長所・短所は表裏一体ですから、活かし方次第です、もちろん。
教養と知識を向上させて、持ち前の頭脳を武器に中立のメッセンジャー的存在として活動すれば、多方面でマルチに活躍できるでしょう。
12月12日 双子座満月の特徴
月は双子座、真向かいの太陽は射手座、両者が違いに刺激し合います。どちらも「精神」や「学び」に関わるサインですが、双子座が日常レベルに直接活用できるものだとすれば、射手座は高次の真理。ファクトとフィロソフィーのような違いがあります。
目の前のことを適宜現実的に対処しながらも、精神的な価値観を見据えて物事を考慮しようとする高次の自分もいる。鳥の眼と虫の眼が融合して、必要なことはもらさず集め、知覚します。手に入れられる選択肢も豊富です。
満月付近では、柔軟な知性に恵まれて、さまざまな情報や知識、あるいはそれらを持つ人たちがあなたの元にやってくるかもしれません。偏りなく受け入れて対応することができるので、自分に必要なものを外から集めるには良いタイミングになるのではないかと思います。
興味のある場所・イベント・集まりに自ら足を運んだり、知的好奇心を刺激すべく学びの機会を作る、発信行為に積極的になってみる、というのも良いですね。
そして、情報や人との活発なコミュニケーションをきっかけに、大切な人との関係性が変わったり、お金のことや未来への希望や憧れなどに関して、変化が起こることもありそうです。
地のエネルギーが溢れる今、私たちが直面するのはあくまでも現実の生活や社会に関わりのある具体的なことである人が多いでしょう。山羊座に集結する天体たちは実感のある確かなるものを扱う、どちらかと言うとお堅いムードなのです。
太陽と水星が射手座にいるものの、木星が山羊座に入った今、イケイケドンドンでいきましょうという感じではなくなってきます。仮にあなたが今、何かから解放される状況にあるのであれば自由と引き換えに明確な責任が付随してくるでしょうし、ワクワクする選択肢の中から何でもOKというよりは、自分が実際に置かれた環境や状況という限られた枠のなかで、じゃあ自分に何ができるのか、どんなことなら現実的に実行できるのか、と現状の最善を導き出して手を打つことが理想的な判断だといえます。
山羊座の金星は土星と冥王星に挟まれてドッキング。これまでの積み重ねがあるものや、本気・真剣モードで現実的に取り組むことは功を奏しますが、非現実的な関係やプランだと調整や試練を抱えることがあるかもしれません。パートナーシップ・お金・娯楽いずれにしても、円熟した魅力に目覚めるタイミングです。自他に対して嘘のないよう、本当に大事なものを守りましょう。
そんなこんなで、山羊座のステリウムは、我慢や忍耐を経ての、再スタート・自己変革をあなたにもたらすことになるのではないかと思います。満月ですから、これまでやってきたことの「結果」が出る人、これまで集めてきたデータや情報が何かしらの成果として、クリスタライズされる人もいるでしょう。
一方で、木星と天王星は調和関係。私たちが社会生活をより善く生きるための理想的な考えをもつことを後援してくれる感じで、新しい事柄に対してオープンで偏見のない視点を授かりやすい時期となります。潜在意識を通して先見力や予知能力がキラリと光り、予期せぬ利得を得たり、幸運に巡り合うなんてこともあります。
あなたがいま何かの選択を迫られている場合は、活発な精神で、いろんなことを調べて、見て、読んで、話して、聞いて、集めたあらゆる情報を目の前に並べることができる時です。その行為自体に感情が翻弄されることにはなりにくく、ある意味少々ドライに、同時に次のことにも手をつけて臨機応変に動くことができるのではないかと思います。好奇心と敏捷性は、月が位置する双子座の真骨頂ですから。
ただ、Tスクエアが絡んでるので。
乗り越えなければいけない葛藤がある。
つまり、流動的に反応することはできても、「決断」という点では、ここぞと言う判断がズバッとしにくい。決められない & 決まらない。すっきりとした結論が出ず漠然とした感じ。明確な光が見えない。モヤモヤする。
そんな感覚を味わうかもしれません。
柔軟宮のTスクエアの先端にいる海王星が表すのは、目に見えない不確かなもの。あなたの自我の深奥にある魂とリンクする宇宙的なエネルギーが、あなたの意識領域or無意識領域ともに働きかけてきます。
普段なら、海王星が介入してくるときは、直感とかインスピレーションとかを活用したいところなのですが、いかんせん今はヤギの地パワー強し。なんとなくインスピレーション待ってても、イイ感じに落とし込みにくいんです。
いま意識しておきたい3つのポイント
そこで、今のタイミングに意識しておきたい1つ目のポイント。
地のサインがますます強まりつつある現在、しかも状況や感覚に霧がかかって明確な決断や判断がしづらく悲観しやすい星回りにおいて、いかにして直観あるいはハイヤーセルフなどを通して宇宙の源泉からの導きを変わらず得るか、が課題になる。いつだって天と地はどちらも要るのです。
果たして自分が下した決断は正しかったのか、
どの選択が最善で、どれは避けるべきなのか、
皆言ってることがそれぞれ違う、何を信じたらいいんだろう、
自分が望んでいるのは本当にこれなのか、実は違うのか、
何がしたかったんだっけ、
どんな未来を夢見てたんだっけ、、
脳内の会話は忙しく、さまざまな疑問や心配が浮かぶかもしれません。
すごく極端なことを言ってしまえば、正誤や善悪で判断する二元論は本来相対的なもので「あなたのチョイス」こそが答えですから、絶対的なものなんて無いんです。私はこれにする、と無意識にでも選んだものが目の前に展開していくだけです。
だからこそ、だからこそですよ、さまざまな迷いが生じたり、パッとしない状況のときに避けたいのは、「アタマで考えて、不安や恐れをベースにして『判断・決断』すること」なんです。恐れや不安が優位に立つと、自分にとって「本当に大事なもの」から離れてしまうことが多々あるのです。
あるいは、答えが出ない状況に疲れて、萎えて、匙を投げること。もうなんでもイイやと放棄して、「妥協」としてどれかを選択すること。
揺れ動くときこそ、本当に大事なことは手放しちゃいけない、そして上の二つの着地点「不安や恐れで決断すること」「放棄すること」は避けていただきたいのです。
一方で意識的に取り組んでおきたいことは、然るべきタイミングが来るまで「諦観しながら、でも、諦めずに淡々と準備をしておくこと」です。「諦観」と「放棄」は違いますから。ちなみに「執着」と「諦めないこと」も違います。
思い通りにしてやろうとするコントロールは手放して、宇宙のリズムに委ねる感覚を持ちつつ、でも決して諦めはしない粘り強さをもつことです。これが、(Tスクエアの頂点に位置する)魚座海王星の葛藤をリリースするかのように形成された蠍座火星との調和座の、活かし方なのではないかと私は感じています。
火星は、山羊座の天体たちとの関係もイイ感じです。強いスタミナで最後まで諦めない蠍座火星のエネルギーを授かっている今、ご自身の内にある粘り強さを意識してみてください。
不安や恐れをベースにせず物事に向き合うためには、
未来の自分の視点から今の自分を眺める感覚で、諸々の必要事項を考え直してみるのも良いでしょう。もちろん未来のあなたは既に現在のあなたの願いを叶えている、すべての最善の答えを知っている、という前提です。
あるいは、
全てが思い通りになる世界がパラレルワールドとしてある、と仮定して、向こうの世界にいる自分ならどんな選択をしているかを想像してみるのも良いでしょう。
避けるべきは、「これまでこうだったから、多分今回も、、」と過去ベースでしかもネガティブな方向で予測をすることです。そして、その結果何かを選択すること。これだとある種のループを生み出すことになります。カルマとも言いますね。
そうではなくて、諦観しながら強い心をもって、なおかつ未来からの自分視点で、状況を観察するようにする。そんな心境で事態を受け入れることができれば、躍起になって決まらない物事を推し進めようとしなくても、ふとした導きで解決の方向に向かったり、あれほど迷っていたことに腹の底でYESと感じるような明確な直観がやってきます。
YESやGOのサインは、単に時の経過がもたらすものかもしれないし、ふと目にした情報からかもしれない。あるいは慣れないながらやってみたタロットやダウジングからのお告げかもしれない。媒体は何でもいいんです。使えるものは何でも使ったらいい、笑。
肝心なのは、その直観をもたらしたきっかけがなんであれ、決断のきっかけとなるポイントが「目に見える証拠や事実は無い。にも関わらず、確かな感覚。これで大丈夫だ、という安心感がある」と感じられることこそが大事。安堵と確信。エゴに支配されない直観って、愛そのものですから。
そして、この感覚こそが魚座海王星を通してやってくるものであり、
高次の自己(ハイヤーセルフ、仏性)からの答えです。というより、、、高次の自己のもっと上にある「宇宙の源」と言っていいかもしれません。
ハイヤーセルフはあなたが何を望んでいるのか、あなたに何が必要なのか、すべてを知っています。直観は、無いものを外から新しく得るのではなく、既に内奥の自己が知っている答えに到達するための発掘能力であるということです。そのきっかけとして、今回の満月の吸収力抜群の双子座パワー、そしてそのルーラーである水星の「反応力」が一翼を担ってくれるはずです。
直観を得て、そのあと事態が進展したとき、(というか山羊座ステリウムなので現実が否応無くあなたを促しますが、、)辿り着いた先で「あのとき焦って答えを無理やり出さなくて良かった、諦めなくてよかった、、」と思えるのではないかと思います。これからの山羊座シーズン、物事に動じず現実的に判断したい時にも第六感なるものは役立ちます。決して矛盾するものではないのです。
ということで、蠍座火星の粘り強さをイイ感じに使ってあげてくださいね。
そして、2つ目のポイント。
いまあなたが取り組んでいることがあるとして、今って「本当にこれでいいのか、、、」「これで合ってるのかな、、、」「不安だ」「自信がない」「自分の選択は良かったんだろうか」という感じで、現実を冷徹に見る自分も出てきやすいと思うので気分としては気楽ではないんですよ。
でもだからこそ、いろんな視点で多角的に考えて検討して、多くの新しい気づきを得たり、情報を得たりできるときでもあるのですね。普段なら自分の感覚で「いけそうだ」と思うことも、さまざまな考慮すべき点が浮上して、メリットデメリットもきっちり出てくる。現実の厳しさを痛感することもあるでしょう。
なのでそのあたりのシビアな流れをプラスに活かすためには、今あなたの中でテーマになっている情報や知識、自分で導き出した価値観や意見をご自身で客観的に認識することが役に立ちます。
いまご自身の課題になっていることを実際に書き出してください。考えをまとめたり、熟考する必要なくて、羅列するだけでOKです(月は双子座ですから!)。そして、頭をスッキリさせましょう。
脳内であれこれ巡らすのではなく、外に吐き出すのが双子座エネルギーを有効に使うコツです。
頭にぼんやりと、でもしつこくこびりついてる心配事や不安は特に、実際に書き出してみると案外量が少ないことに気づくこともあります。頭では「アレもコレもソレもあぁぁ」と感じていたことは、書き出せば実際にいくつの問題があるのか数量化できる。数が分かれば、それだけでストレスは減るのです。
最後の3つ目のポイントは、この満月周辺であなたが扱った情報や学びを共有すべきお相手がいる場合は、「双方向のコミュニケーション」を心がけるということ。特に、あなたにとって大事な人とのコミュニケーションにおいて、です。一方通行で突っ走らない。相手の意見に耳を傾ける。あなたもきちんと伝える。会話を交わすこと、対話を意識してみてください。
今の時期、コミュニケーションはお互いの意見や情報を「ジャッジ」するためではなくて、「シェア」すること自体に意味があったりします。価値観や意見を交流させることでお互いの間に、見えないタペストリーを織っているとイメージしていただきたいのですね。そういったコミュニケーションを通して、相手との関係性がリニューアルされていくはずです。
そして、さまざまな情報やデータ、意見の交流をやり尽くした後には、やはりここも賛否両論を超越した心の声を聞くことを忘れないこと。そのうえで現実的に物事を進めていくこと。上から眺める視点と、地面を這う視点、どちらも持っていれば大丈夫です。
ということで、今回の双子座満月はそんな感じです。
- 学びの感度を上げる。書店などに行き知的好奇心を刺激する
- 決断ができないときこそ不安や恐れベースで決めず、未来の理想の自分視点で選択する
- 人から何かを教わる(金星が山羊座なので伝統あるもの、長く受け継がれたジャンルの楽しみごとGood)
- 「双方向」のコミュニケーションを心がける
- 近場で日帰りショートトリップ
- 頭の中でごちゃごちゃしていることは書き出してスッキリする
- なんだか気になるイベントや集まりに積極的に参加する
- 飽き性、器用貧乏、神経質な自分を卒業するお願い事を書く
- SNSなどでインプット過多の自分を卒業するお願い事を書く
以上のようなことを、満月付近の過ごし方として参考にしてみてください。
余談
最近セッションのときに、トリプルグレートコンジャンクションのことや山羊座木星について、度々質問をいただきます。二つとも追々記事にしていけたらと思いますが、私がこのブログを書く根本のスタンスとしては、個人が時代や社会に翻弄されない軸のある生き方を目指すべく、あなたがあなた自身になる自分回帰のきっかけになれば良いなと思って発信をしています。自分自身を取り戻すこと、自分軸を定着させること、というのが大きなテーマなのですね。
星読みセッションでは出生図の本質的な部分だけでなく運勢もみますので、この時期にはこういうことしておいたら上手く波に乗れますよ〜というのはお伝えしますが、それってやっぱり自分軸ができていてこそだと思います。軸がないのに、外界の波に乗っかっても、なんかそれって違うよな、という気がしていて。というかしんどいかもです、それだと。
まずは自分個人の資質や活かし方を把握すること、自らの力で人生を創造することができるんだという姿勢を固めていただければ、自分の元にいつ何がどんなカタチでやってきても、対処できるようになるのではないでしょうか。
てな感じで、あなたが自分自身と向き合うきっかけとして、JOYLEの記事や星読みセッションがポジティブな後押しになればいいなと思っています。
溢れるさまざまな情報に触れて、もし今あなたが、自分だけ出遅れてる感じがするとか、世間は盛り上がってるのに自分は全然何もない、と感じているようであれば、いつだってセンターラインはあなた自身の中にあることを忘れないでくださいネ。
年末年始の更新について
私事ですが、次回12月26日の山羊座新月(日食)の記事は、引っ越しのタイミングと重なりますためお休みをいただく予定です。引っ越しに伴い、年末年始の更新も一時期中断する可能性が高いです(って元々更新スローだから変わらんか。。。)
今後もブログはもちろん続けますが、年明け以降星読みセッションは東京拠点となります(しばらくはオンラインのみの募集になるかも)。詳細が決まったら改めて告知します。これまでやっていた神社ツアーは、東京を探索して「ココだ」と思うところができたらまた再開したいと思います。
関西分で予約再開を楽しみにしてくださっていた方、ゴメンナサイ。これまで関西でご縁をいただいた方、ありがとうございました。東京で、あるいはオンラインで、機会があれば再びご検討いただけますと嬉しいです。
それでは、あなたが素敵な双子座満月の日を過ごすことを願って、
本日はこのあたりで。