こんにちは、占星家のサリーです。
本日の話題は、占星術における「月星座」と「太陽星座」についてです。
私は元々占いには全く興味がない人間だったのですが、イギリスで生活していた当時、「占星術がどうやら深くてカッコいいジャンルらしい」と知ったのが始まりでした。
ある日、友人が気軽に放った「新月の日は願いが叶うらしいよ」という一言が妙に記憶に残り、それが占星術に対する興味を爆発させる引き金となりました。元々天文学や宇宙モノが好きだったことも相まって、そのあとはまっしぐらに研究を重ねる日々が続き….。今に至ります。
最初は知人限定で行っていた星読みの個人セッションも、新月&満月に関する記事をブログで公開し始めると、読者の方から直接依頼を頂くようになりました。その時、サービスメニューすらまだ作っていなかったのですから、驚きの時代ですよね。
そして今では…..日夜セッションで人様の出生図を見たり運勢を読んだりと、自分の生活のほぼ全てになっているわけです。
そんな占星術漬けの私が、最近再認識しているのは、「太陽星座」と「月星座」のバランスの重要性です。
太陽星座と月星座の二つを意識的にバランスを取ることで、自己理解が深まり、内的に統合され、人生が安定してくる、ということ。
占星術には、太陽と月以外にも、さまざまな天体や感受点と呼ばれる要素が考慮されます。主要天体(例えば、金星、火星や水星)の他にも種々多様な要素を細密に分析し、その人固有のテーマを導き出すのが出生図分析の魅力であり、個人セッションを行う醍醐味でもあります。
つまり、極めようと思えば、どこまででも深められる「奥の深い世界」です。
なのですが、人生の満足度を左右する中核要素は、やはり月と太陽なんですよね。
ということで、本日は「月」と「太陽」にスポットを当ててお話します。
[quads id=9]目次
太陽星座のこと
おそらく大多数の人が知っている星座は、雑誌やテレビなどの星占いで自分の運勢を調べる際に参照する星座だと思います(牡牛座、天秤座etc.)。これが占星術でいう「太陽星座」です。
まずは、この一般的に知られている星座、つまり「太陽星座」について少しご紹介したいと思います。
占星術に特別な興味がなくても、メディアや雑誌の占いを見て「自分の星座を確認すること」が気付けば習慣になっている方も多いのではないでしょうか。一方で、「当たった/当たらなかった」というシンプルな評価基準で見ている方が大半だと思います。
しかし、太陽星座の占いでは、「私の星座はしっくりこない」という声も少なくありません。
実際、正統な西洋占星術では、少なくとも太陽系にある10の惑星の位置全てを元にして、個人のホロスコープを作成します。天体だけでなく、感受点やアスペクトなどと言われる様々な考慮すべき要素が存在し、それら全てを総合して解釈することで全体像が明らかになるのです。
だからこそ、太陽だけで適切かつ深く読むことは、まったくもって「無理!」なのです。
というより、西洋占星術と星占いは、そもそもの目的が異なります。星占いはあくまでもエンタメだということを忘れてはいけないんですね。当たった、当たらない、で一喜一憂することも含めエンタメなのです。
逆に言うと、不特定多数に発信される星占いで、自分個人の人生の大事な決断をするのは危険だということ。
これは、太陽星座占いを提供している占い師さんの解釈が外れているから、ということではありません。そうではなくて、太陽星座がその人の一部分に過ぎず、あなた個人の全てを表しているわけではないから、なんです。
西洋占星術的にはあくまでも判断材料の一つである太陽だけで、自分自身の大切な決断をすることは、本来の星占いの目的であるエンタメからズレている、ということなんです。
また、人によっては太陽のエネルギーが非常に強い人もいれば、火星のエネルギーが強い人もいます。太陽の状態が良い人も悪い人もいます。それ故、太陽のエネルギーが弱い人からすると、他の天体を使ったほうが自分にとってはやりやすい、という事態も出てきます。
そんなわけで、太陽は確かに重要ですが、「それが全てではない」ということを理解することは、占星術を学ぶ上での第一歩と言えるでしょう。
太陽星座が表すもの
太陽星座がその人のごく一部しか表していないとして、「じゃあ太陽は何を表しているの?」ということになると、占星術を知らない人にはこれもまた意外と知られていません。少なくとも私は占星術の本を読むまで知りませんでした。
太陽星座が表すものは、一言でいえば『人生を統括し、目標に向かって進むための公的な目的意識』です。
つまり、自分の性格や生まれながらの気質というよりは、「人生でどのように進んでいきたいか」や「自分は何を果たしたいか」といった未来への指針を指しています。
ですので雑誌などの星座別性格占いでは、書かれている自分の太陽星座の性格を「本来の性格」として読むよりは、
- 人生の目標としてこういう部分を強化していけばあなたは輝く
- 〇〇座(あなたの太陽星座)はこんな生き方を目指せばあなたの人生への満足度は上がる
- こういう面を意識して伸ばしていけばあなたは自分の人生を開拓して自己実現していける
というように、目指すべき矢印の方向なのだと捉えながら読んでみると、しっくりくることが多かったりします。
社会に向かって外に向かって表現していくべき素質であり、陰陽でいうところの陽であり、男性性であり、能動的な方向なのだと捉えておくといいですね。
ポイントは、太陽が基本的には「公的な場所で発揮されるエネルギー」を表しているということです。
家族や恋人とホッコリ過ごしている時間や、1人でリラックスしたり、素の自分でぼーっとしているときに出ているのは、基本的には「月」の要素です。
つまり、交感神経が活性化し、心と体が覚醒して頑張っている時の自分が、太陽によって表現される、ということです。
(厳密には、他の天体も連携することで、あなたの個性が全体表現されるものですが、今回の「太陽と月」というテーマから外れるので省かせていただきます)[quads id=1]
月星座のこと
太陽星座が人生の主要な目標や理想のあり方を照らす存在なら、月星座は私たちのパーソナルな領域、すなわち日常の一瞬一瞬の個人的な気持ちや欲求を担当する存在です。
月星座は、一人ぼーっとしているときに浮かび上がる感情、親しい人と一緒にいる時に現れる素の自分、そして私たちが無意識に求めていることを映し出します。
月は地球の周りを回っていて実際的に距離が近いこともあり、他の惑星とはかなり異なる役割をもっています。私たちの日常生活、体質、基本的な生活ニーズなどに深く関わっています。
人の本来の気質や欲求は月に表れる
さきほど、「ぼーっとしている時」に出てくるのが月星座とお伝えしたように、月はあなたの「本来の気質や欲求」を表しているんですね。
つまり月はその人がそんなに努力しなくても既に備わっているもの、自然に上手く発揮できる特性と関わりがあります。
さらに、なぜ月が人の本来の気質や性格を表すのかというと、『月の年齢域』を知っておくことが役に立ちます。
「年齢域」は占星術における一つの概念で、ホロスコープにおいて各天体が担当する年齢を示しています。
太陽や月をはじめ、それぞれの天体の年齢域はその年齢によって「どんなテーマを体験するか、どんなテーマに意識が向くか、どんな環境になるか」を支配しています。
月は0~7歳頃に強く影響し、水星は8~15歳頃に、金星は16~25歳頃に、太陽は26~35歳頃に、火星は36~45歳頃に、木星は46~55歳頃に、土星は56~70歳頃に、といった区分けで星ごとに担当する年齢が変わります。
この『年齢域』の考え方は、「人間は段階を追って自分の内なる12サインを成長・発展させていき、全体を統合させていくことで完全な人間になる」という占星術の宇宙哲学がベースとなっています。
上記の年齢域の考え方によると、月の年齢域は0〜7歳。
つまり、7歳頃までに内部に記憶され刻まれた家庭環境、周りの世界の印象、繰り返された生活や習慣などが、その人の気質や情緒、性格を形成します。
そして、その幼少期に形成された気質に影響されて、個人の感情パターンも出来上がっていきます。月の年齢域である時期に発達させたものが、その後の人生でも引き続き感情的傾向や癖として残ります。
ではあるのですが、物心がつく前に身につくものが月であるため、どちらかというと通常本人は自覚していません。「潜在的欲求」という言葉で表現されることからも、「実はそういう欲求があるんだけど、大人になると忘れがちになる」といった傾向があるのも月の特徴です。
月の欲求は、人生全般を通して無意識に求めているためものであるため、この月のパターンが十分に満たされない生活を送っていると、社会的には成功していたとしても内面やプライベートでは葛藤や不安を常に抱えていたり、感情的にいつもなぜか満たされていない、という苦しい状況に陥ったりします。
太陽星座優位で生きていると、こういったことが起こってくるのです。
芸能人などで考えると分かりやすいかもしれません。デビューして俳優や歌手としては十分成功しているのに、実は本人はそれほど幸福を感じていない、ということは結構あるのではないかと思います。
月と太陽の調和へ
では、どのようにしてこの状況を解決するのでしょうか?その答えは、太陽で生きるだけでなく、自分の月星座を理解し、慈しむことにあります。
具体的には、自分が気楽にリラックスできる人間関係や環境を形成し、「世界は安心できる場所なのだ」という安堵を感じていくことがポイントです。
牡牛座にとってはきっと「五感的な心地よさを体感できる場所や、静かにゆったり過ごせる場所」が癒し場所になるでしょう。
ふたご座にとっては「雑多な情報が飛び交う変化に富んだ場所や、人とたくさん話せる環境」が自分を取り戻すことになるでしょう。
このように、月星座ごとに自分が安心を感じられるために必要となる環境設定が異なります。
そして、月星座は住む場所や生活環境だけでなく、「身近な人たちとどんな関係を築くことが安心感につながるか?」ということにも深く関わっています。
月星座が獅子座であれば、ある程度ワガママが許してもらえたり自分を中心として周りが動いてくれる生活環境が良いでしょう。月が蠍座の人なら、深い話ができるディープな関係性や、秘密やプライバシーが守られる関係が確保されていることが安心感に繋がるでしょう。
自分の月星座が落ち着く場所や身近な人間関係(主には家族)で心を満たしてあげること。そうすることで、太陽星座が目指す人生の目標に向けた強固な基盤を作ることができます。
月は生命力をチャージ。月星座と太陽星座のバランスが大事!
たとえば、私の場合、月星座は蟹座です。蟹座にとってリラックスできるのは「生活感にあふれたなじみある場所」や「家族や家族的な身近な人とたちと一緒にいること」です。
一方で太陽星座は獅子座。つまり目指したいところは、創造性が発揮できるステージ的な場所です。常にクリエイティブにエネルギッシュに突き進んでいこうとします。
つまり私の場合ですと、人生の中で常に獅子座的な要素を出し続けていると、ふと、急にすごい疲れることがあったりします。「もう街に出たくない/知らない人に会いたくない/家でゆっくりしていたい」と感じる瞬間が定期的に必ずやってくるんですね(笑)
そんな時に自然と求めてしまうのが、華やかな場所やクリエイティブなことからは少し離れることで、家のリビングで恋人や家族となんでもない話をすることだったり、なじみのスーパーや銭湯に行ってよく会う近所のおばさんと挨拶をすることなどです。
そして、外の世界で頑張っていたときほど、そのような場所に戻ってくると、心が落ち着きます。
「今日も世界は平和だな」と認識し、ホッとできるのですね。
しかし、しばらく上記のような「ホッコリする場所」に滞在していると、次はまた反対に、
「あれ、なんでこんなとこで自分はリラックスしているんだ!地味すぎる!もっと外の世界に出ていきたい!」
と感じ始めます(笑)。
しばらく休憩していた太陽星座が目を覚ますのですね。そして、外に世界に出て活動を再開する。再び頑張りはじめるのです。
このように、私たちの心と体は、月と太陽、リラックスと活動、という二つのエネルギーの間を行き来しているのです。
あなたの太陽と月のバランスは?
また、太陽星座と月星座が全く異なる要素を持つとき、「公と私のギャップ」が顕著に出ます。
例えば、太陽星座が乙女座で、月星座が魚座の人は、内外のエネルギーが正反対であるため、葛藤を感じやすいかもしれません。
逆に月と太陽が同じ星座の場合は、公私のギャップがないので感覚としては「生きやすい」ということにもなります。(もちろんその他の天体やアスペクトにより月と太陽が同じでもストレス過多の人はいますが、それはホロスコープの他の部分で必ず暗示が出ているものです)
さらに、太陽と月のエネルギーバランスは、個々人により異なります。
太陽:月=8:2ぐらいの公的意識が強い方が心地良い人もいれば、太陽:月=5:5の中庸がしっくりくる人もいれば、太陽:月=2:8ほどの「リラックス状態」が維持できてこそ本領発揮できる人もいます。
では、自分に合ったバランスはどのようにしたら分かるのか?
解決策としてまず思い浮かぶのは、ホロスコープの他の要素の助けを上手に活用するなど、様々なアイデアや活路を自分のホロスコープ(出生図)の中から導き出すことでしょう。しかし、これには専門的な知識や実践的な知恵が少々必要になります。
しかし、実はもっと根本的に大切なことは、特別な占星術の知識を使うことではなく、日々の生活で月と太陽を意識しながら過ごすことです。
ホロスコープを深く、自分で読み込まなくても、まずは、太陽と月のエネルギーを自ら意識し、日々内観するなどして試行錯誤しながら自分自身の最適なポイントが見つかっていくものなのです。
ヒントは自身のホロスコープの中にありますが、最終的にはあなたが星とともに生きる生活を実際に送ることによって、自分の最適なバランスが見つかります。
もし、あなたが生きづらさを感じているなら、一度、自分の月と太陽のバランスを見つめ直してみてはいかがでしょうか?
時間をかけて自分自身と向き合うことで、あなたらしい生き方、最適なエネルギーバランスを見つけられるはずです。
(そしてさらに、ご自身のホロスコープのことが詳しく知りたくなった時は、私が普段行なっている占星術セッションもご検討頂ければ幸いです!)
太陽と月の動きを活かすポイント
せっかく今回月と太陽の話をしているのでさらに、別観点からの太陽と月の話もしておきましょう。
大前提として自分の太陽と月を発揮して自分らしく生きることが大切です。自己実現を目指したり、願望を叶えて行く上では、自分らしく生きることがまずは必要なことです。
そしてここからの話は、その上で世の中の星回りを活用することです。
自分らしく生きて、さらに星回りにうまく乗っていくことで、より願望が叶えやすい、夢実現がしやすい体質になっていきますよ〜という観点から話しますね。
太陽は約1年でホロスコープを反時計周りに一周します。一人一人に太陽星座があることからわかるように、一年を通して太陽が特定の星座に滞在する期間がそれぞれあります。
太陽が牡羊座にあるのは3/21〜4/19、牡牛座にあるのは4/20〜5/20、双子座にあるのは5/21〜 6/21、、、という感じですね(具体的な日時はそのときの星回りによって毎年変わります)。
つまり私たちの誕生日は、自分が生まれた日とほぼ同じ位置に、太陽が戻ってくる日なのです。
太陽が自分の星座にやってきたら
一年に一度、太陽が自分の星座にやってくるとき。それは誕生日でもあり、パーソナルなお正月だと考えてください。過去一年がまとまり、次の一年にむけて新しい運勢が始まるタイミングです。
少し専門的な話になりますが、占星術では未来予測の技法の一つとして「ソーラーリターン 」というものがあります。この手法は「一年に一回、生まれたときの太陽と全く同じ度数に運行の太陽がやってきた瞬間のホロスコープを切り取り、そのホロスコープを読み解くことでその一年の運勢をリーディングする」というものです。
運行の太陽が自分の太陽の場所に戻ってきたときのホロスコープを見れば、その一年間の雰囲気を掴むことができるんですね。
もちろん他にも多数の未来予測手法が存在しますが、こういったソーラーリターン のような手法があることからも、一年の始まりとして占星術的には「自分の太陽」と「世の中の太陽」が重なる日を非常に大切にしていることが分かります。
牡羊座の人であれば自分の誕生日を中心に、太陽が牡羊座に滞在する期間中には自分の一年を振り返り、そして新しいことを始めるのがオススメです。
自分の太陽の星座に、世の中の太陽が来ている約1ヶ月間は、過去の一年間で得たことや学んだことを集約し、これから先の1年間に誓いを立てるようなアクションを起こしていくことで、運の流れに上手く乗れるようになります。
一年間の目標や、一年後の理想の着地点を、何となく頭で考えるのではなく、「手書き」で書くことも非常におすすめです。
自分が何を望んでいて
どっちに向かって歩いていて
今の最優先事項は何で
自分に一番必要なモノは、何なのか。
太陽が貴方の元に戻ってきたときは
「自分」に意識が向けられるときです。
「自分」を知り、「自分」を考え、「自分」で意志を固めるために、
それを後押しするようなできごとが起こってくるときなのです。引用:『星読み+』石井ゆかり/著
月が自分の星座にやってきたら
太陽が12星座を回るように、月も12星座を回ります。太陽が1年かけて12星座を1周するのに対して、月は29.5日という周期で1周します。高速です。
約1ヶ月に1回、月はあなたの月星座の場所にやってきて、2〜3日滞在します。
数日間、月が自分の月星座に滞在している時は、体調の変化や心境の変化、家庭や身近なコミュニティの中で自分が何か注目されることになったり、無意識で求めていたものに出会ったり手に入れることができるチャンスがやってきます。
また、潜在意識につながりやすく無防備な心境にもなりやすいので、逆に言うと普段よりは少し繊細になったり傷つきやすくなったりするかもしれません。
そのため、毎月自分の月星座に運行の月が来ている数日間、私はいつもできる限りリラックスして、無理をしすぎず自分の原点に戻れるような環境を作るよう心がけています。
私の場合ですと蟹座で自宅との相性が良いので、できれば家族と過ごしたり家の掃除をするなどして自分をリセットするようにしてるんですね。そうすることで、忙しい日常や外的環境のストレスから解放され、また新しい次の1ヶ月間を過ごしやすくなります。
[quads id=3]新月の願い事。月のサイクルを意識して目標実現
これまで述べてきたように、自分の月星座を意識して日頃から暮らすことが、太陽星座として人生の目標に邁進するためには必要です。持ちつ持たれつの関係で協力して内的バランスを取っていくことで、いい感じに調和が取れてくるのは前述のとおりです。
さらに、私がとても大切にしていることがあり、それが朔望月(さくぼうげつ)のサイクルを意識するということです。(「ムーンサイクル」とも呼ばれます。)
朔望月(さくぼうげつ)とは、新月から上弦の月、そして満月から下弦の月、そして再び新月へと向かうサイクルのこと。現在は太陽暦が使われていますが、日本でも明治時代のはじめまではこのサイクルを元にして歴(太陰暦)が作られていました。
この新月、上弦、満月、下弦という4つが節目となり、宇宙のエネルギーが変わり循環していきます。
この一連のサイクルを気のエネルギー的に説明すると、新月から徐々に気のエネルギーが充満していき、満月で頂点に達します。そして月が欠けていくにつれてまた気のエネルギーが沈静化していく、という流れです。
このエネルギーの満ち引きを、願い事を届けるタイミングと合わせることで実現しやすくしようというのが、このブログで定期的に記事にしている新月や満月の願い事という、『星好きにとっての定例一大イベント』です。
→ 占星術記事一覧へ
新月の日に、目標を決め何かしらスタートを切るとします。具体的なアクションを起こすとします。すると、そこから上弦の月へと月が太っていくにしたがって、自分自身に立てた目標や地界への思いや勢いが強くなっていきます。「やっぱりそうだ、自分はこれに向かいたいんだ、やっていくんだ」という気持ちが募っていくわけですね。
そして、上弦の月を過ぎた頃から、エネルギーが満ちてきている影響で、膨らんだ思いが自分の元へと戻ってくるようになります。その結果、思いだけでなく具体的な言動につながっていくようになります。
満月のころには、上弦を過ぎたあたりから起こしたアクションが一つの形となり、目標の成果として何かしら実感できるようになります。結実・完成のタイミングです。
もう少しだけ詳しく説明しましょう。
新月
新月は願い事をするのには最も最適なタイミングです。
新月のもとでは、潜在意識につながりやすい状態となります。自分の奥深いところからくる願いや思いに気づきやすいのでリラックスして自分の源とつながったうえで、願い事を書くようにしましょう。
そのほかには何か新しいことを開始するのも、新月の日がオススメです。
上弦
新月から満月に満ちていく時期です。物事がスムーズに進みやすい時期になるので、立てた目標に向かって行動していくタイミングです。必要な情報を収集することで、願望自体や願望達成への道のりが具体的に鮮明になり、次にとっていく行動がわかるようになります。
満月
満月は新月から始まったエネルギーがピークに達します。それまでに起こしてきた行動が成果として形に現れるタイミングです。完成、成就、総仕上げ、といった言葉が連想されます。
結果に関わらず、満月の日には感謝の気持ちで祈りを宇宙に捧げることが大切です。
そうすることで満ちているエネルギーを次のサイクルに向けて取り入れることができます。
下弦
満月から新月へと欠けていく時期です。満月で願望が実現すると、ピークに達したエネルギーは放出されていきます。エネルギーが放出され希薄になっていくことで、目標を目指して走っていた私たちの気持ちは一気に、逆の方向へ、つまり内面へと向かいます。精神的なものや内的な興味を満たしてあげることで、沈静化していくエネルギーが安定するようになります。
気のエネルギーが弱まっていくので、行動が鈍りがちになりますが、その分精神は澄み渡ります。そのためこの時期内的生活を高めるようにしていくことで、次の新月での願いの際も自分の潜在意識とつながりやすくなります。
こんな感じで朔望月のサイクルを意識して日々を過ごしてみると、目標も立てやすいですし、「自分が今何をすべきか」を自然と感じられるようになってきます。
まとめ 太陽星座と月星座のバランスを取ろう!
色々な側面から太陽と月について話してきましたが、本記事で伝えたいことはかなりシンプルです。
太陽星座と月星座のバランスを取りましょう。
そして、運行の月のサイクルを生活に取り入れましょう。
ということ!
太陽と月のバランスが取れると、自分という人間の陰陽がうまく循環します。非常に生きやすくなります。
また、運行の月のサイクルを意識して過ごしていると、自然と宇宙のサイクルとシンクロしてくるようになります。物事がスムーズに進むことが多くなります。
必要なときに必要な人に出会い、ものに出会い、必要なリソースが向こうからやってくる、ということが増えてくるのです。
これはきっと俗にいう「運が良い状態」「波に乗っている状態」だと思いますが、こういったことが月のサイクルを少し意識するだけでかなり実感できるようになってきます。
星と寄り添って、宇宙と共に生きる。
そんなロマン溢れる生き方を私はあなたに提案したいと思います。
(ロマンというより、実はすごくプラクティカルです。実際に生活で使えることが多いので。)
では、本日はこのあたりで。
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自分の星座に太陽や月が来たとき、新月や満月の日には自分を振り返ることがオススメ。その際、私が確信していることは、振り返りの作業を頭の中だけでするのではなく、手書きで書くほうが断然効果があるということです。
自分の思いを綴るとき、誓いを立てるときはぜひ手書きで!
自分の内側に入っていくことと手書きの大切さについて以前記事を書いたのでこちらも併せてぜひお読みください。